第一巻の序文

 イ・ヴェ・スターリン全集第一巻には、一九〇一年から一九〇七年四月までに書かれた、すなわち主としてチフリスで彼が革命的活動をおこなっていた時期に書かれた著作がおさめられている。
 マルクス=レーニン主義の基礎が、そのイデオロギーの基礎が、その組織的原則の基礎が、ヴェ・イ・レーニンの指導するボリシェヴィキによってすえられていったのは、この時期であった。
 この時期に同志スターリンは、種々の反マルクス主義的で日和見主義的な潮流とたたかいながら、外カフカーズ地方でレーニン的・イスクラ的・ボリシェヴィキ的組織をつくって、その活動を指導している。彼はその著作でマルクス=レーニン主義の学說の基本原則を基礎ずけ、かつ、これをまもっている。
 イ・ヴェ・スターリン全集第一巻におさめた著作のなかで、ロシア語で印刷されたものは、わずかな部分にすぎなかった。その大部分は、グルジア語の新聞紙に、またグルジア語の単行本として発表された。これらの著作の大多数は、ロシア語ではじめて発表されるものである。
 イ・ヴェ・スターリンの著作が印刷されていた、ロシア社会民主労仂党カフカズ連盟委員会の記録と、外カフカーズ・ボリシェヴィキ組織の単行の出版物とは、現在まで発見されていない。『労仂者マルクス主義サークルの学習計画』(一八九八年)、『クレド』(一九〇四年)という著作はいままで発見されていないものの例である。
 本版の第一巻は、一九〇一年から一九〇七年四月までに書かれた、イ・ヴェ・スターリンの著作全部を完全におさめてはいないのである。

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        マルクス=エンゲルス=レーニン研究所