問)@Minori_LSM_1917 @tomo_k4503 
TLになぜか流れて来ていたのでご質問させて頂きます 。共産主義が人を不幸にはしないとのように仰っていましたが旧WTO圏の監視社会や紅いクメールの知識階級の弾圧、中国共産党の人権弾圧等についてどのようにお考えでしょうか?

答)まずクメール・ルージュ,ポルポト派についてですが,私も彼のやった教員や医者の抹殺は明らかな過ちで,これは絶対にやるべきじゃないと考えます。教員や医者というのは人類の進歩や発展,人民の幸福を実現する上で絶対に必要だからです。
ただ,多くの右翼はそれだけを根拠に「ポルポトは悪!ポルポトは悪!」と言います。ですが物事は多面的,総合的に見るべきものであり,善悪を合算すれば功績の方が大きいですね。得に悪しき君主制(王制)を廃止したこと,人民を陥れようとする資本家や地主を一掃し,宗教による洗脳も排除して完全な世俗社会を創り上げた点,それを強い力で推し進めていった点は評価されるべき功績ですし,正しかった。ポルポトの唯一のミスは教員や医者を抹殺したことで,これがなければポルポト政权下のカンボジアは大きく発展していましたよ。

また監視社会と言いますが,それは安倍晋三だって公安を使ってやっていること。監視はどこの国でもあるわけで,問題はそれが「人民のために使われているか,それともブルジョアを護るための人民抑圧として使われているか」です。東側諸国の秘密警察は「これまで積み上げてきた平等社会を壊し,再び格差を広め,宗教を解禁し,人民を不幸に陥れ自分たちだけが儲けようと企む右翼や外国のスパイ」を摘発していました。一方,安倍は公安を恣意的に操って労組や左派団体に脅迫を仕掛けています。

中国共産党については,功績がとても大きい。まず革命によって大地主や売国的資本家を一掃しましたし,得に「中国の女性は強い」ということは政治に関係なく有名ですが,これは社会主義政策によって徹底的な性別平等が敷かれ,女性の社会進出も当然のこととなった結果です。得に毛沢東は「女性は天の半分を支えることができる。時代は変わり,男女はみな同じである」という名言を残すほどに,共産圏の中で最も性別平等の熱心な方でした。現に文化大革命の時代は,女性も作業着を着てヘルメットをかぶり,男性と同じように力仕事もやっています。今は文化大革命時代ほど厳格ではありませんが,それでも既婚女性のほとんどが仕事を続け,共働きが当たり前。学校制服を見ても基本的に男女みな同じジャージで,性別平等は徹底されているわけです。また中国の警察は強いというイメージをお持ちでしょうけど,今はスマートフォンも普及しており,警察が市民を捕まえると一斉に野次馬が動画を撮るので,手荒なことはしませんね。また中国にもちゃんと選挙があって,地方選は直接選挙,全人代はその地方の議員が選出するのが,全人代についても間接選挙として機能しております。また世界でも得に無宗教・無神論者が多い(過半数以上)のも良い点です。宗教は人間を不当に抑圧しますし,儒教やイスラム教によって大勢の女性が悲惨な目に遭わされるのは有名。中国共産党は徹底的な無神論政策を行って,宗教に洗脳される民衆を大きく減らしました。当然,政治や教育は完全なる政教分離・世俗主義です。中国では統一教会も禁止されています。質問者も統一教会の規制は賛成でしょう?
日本を見れば,いまだに男尊女卑が酷く,女性の質の高い社会進出も難しく,カルト宗教が跋扈する。なにが「美しい国」だというのか。



問)私もぜひその部分をみのり。さんにお聞きしたい。粛清の名の下に虐殺を繰り返してきた国がたくさんあり、今も北朝鮮でも行われている情報が流れています。事実はどうなのかぜひおきかせ下さい。

答)「粛清の名の下に虐殺を繰り返してきた国」というのがどこを指すのか知りませんが,常識でいえばナチス・ドイツや大日本帝国,あるいは李承晩や朴正煕時代の韓国などがそうですね。スターリンの「大粛清」は有名ですが,粛清とは本来「厳粛に清め正す」というような意味で,スターリンはそれを実行しただけ。つまり革命の成果を破壊し,人民を再び地獄の帝政時代農奴時代に戻そうと企む右翼や,ソ連を米英やナチスの植民地にしようとする外国スパイを「ソ連の法律と裁判に則って処罰した」に過ぎない。他の社会主義国家に於ける粛清もそうで,これは決して「虐殺」とは言えません。虐殺とはヒトラーや朴正煕のやった「自分らが儲けるためだけに人民を殺しまくった奴ら」です。安倍もやろうとしていますがね。



問)@Minori_LSM_1917 @tomo_k4503 少なくとも共産主義のように皆が同じレベルの生活ができるのは理想ですがマルクスは成熟しきった資本主義の先に共産主義があると言っています。資本主義を全否定するのは間違っているのではないでしょうか?

答)これについては,「マルクス主義」では確かにそうなっています。一方「マルクス・レーニン主義」では「資本主義の成熟をすっ飛ばして共産主義に達することができる」となっている。前者は「遅いが確実」で後者は「早いが不安定かもある」もので,どちらを採用するかはその国の状況次第。そして共産主義を目指している段階が「社会主義」で今の中国がそうです。中国の改革開放には「マルクス主義の言う成熟した資本をつくるため,経済に資本主義の要素を取り入れてやり直す」という意義もある。もちろん政府は共産党にあるので,国家を資本家や宗教家に牛耳られたりすることはないわけです。先に言ったように性別平等や無宗教化など,中国革命の成果は今も莫大で,今後はさらに発展するでしょうね。日本もとっくに追い抜かれましたし。

最後に。ソヴィエトは決して失敗していません。ソ連が崩壊したのはフルシチョフやゴルバチョフが「スターリン主義を捨てたから」です。フルシチョフがスターリンを批判したその瞬間から,革命の本流はソ連から毛沢東の中国へと移った。その後はブレジネフがスターリン再評価を進めようとしたが内部の反動はに妨害され失敗したが,ソ連は最盛期を迎えた。だが最後に裏切り者ゴルバチョフが登場し,またスターリンを罵倒し「ペレストロイカ」なる完全に共産主義を逸脱することをやった結果,分解してしまっただけ。スターリン主義を貫いていれば,ソ連は崩壊していなかったし,スターリンがあと10年生きていれば世界革命が達成されていたでしょう。

これは私だけの意見ではなく大武礼一郎先生の日本共産党行動派や,平岡恵子先生の日本人民戦線の見解でもあります。
得に大武先生はゴルバチョフがペレストロイカを始めた時代から「これでソ連は崩壊する。ゴルバチョフの行為はスターリン主義に反するのだから」と予言し,見事に当たりました。

一方,今もスターリンを公正に評価する中国や朝鮮は存続しているではありませんか。特に中国はあらゆる面で超大国。

※中国共産党のスターリン評価は「功績7,誤り3」で毛沢東評価と同じ。

※金日成主席は主体思想について「スターリン主義を継承する,あらゆる国家に適用され得る」と仰っているし,最近の党代表者会に於いても「マルクス・レーニン主義の原則を堅持する」と金正恩委員長が決定なされた。マルクス・レーニン主義はスターリンが定式化したもので,つまりスターリン主義。