携帯を見られたことをすぐに瞬に伝えた。

瞬を疑っている以上、ダンナが何を言い出すかわからなかったし

瞬の家に電話をしてしまう可能性だってあったからだ。


 「迷惑掛けるかもしれない。私の不注意で本当にごめん」

「もし俺がダンナさんと話した方がいいなら、会うよ。

この関係を黙っていた方がいいなら俺の勝手な片思いだと言うし、

言ってもいいならのんのを俺にくれって言いたいよ。

俺はいつも言っていたけど、のんのの事は真剣に考えている。

どんな風になっても俺が守るから心配しなくていい」と言った。


 真剣に考えてるって言っても、瞬にも奥さんがいるのだ。

私が離婚することはいい考えだと思えなかった。


 浮気をしておいて、虫が良すぎるが子供もいるし

ダンナの給料は良く、好き勝手に暮らしていた私だ。

この暮らしを捨てるつもりはなかった。


 だが、ダンナの攻撃は留まることを知らなかった。