浮気の相手を瞬一本に絞ったダンナの攻撃はすざまじかった。

元々瞬が私を好きなんじゃないかと疑ってはいたのだ。

その時は何でもなかったので、

軽く流していたがメールを見て確信したらしい。


 浮気をしているくせに、初歩的なミスをしていた。

メールも履歴も全く削除していなかった。

ダンナは全く眼中になかった。それくらい忙しかったからだ(笑)


 読めば明らかに肉体関係があるとわかるメールもあった。

ただ量が多いので全てを読んだ訳ではないらしく、

「きれいになった」「会いたい」「寂しい」とかそんなメールが主だったらしい。


 鬼の首を取ったかの様なダンナの攻撃だった。

それは帰ってくると始まり早朝まで続いた。


 初めは私も一生懸命弁解をした。離婚するつもりもなかったし

誰かを真剣に愛していた訳ではないのだ。

早朝まで弁解は続き、寝る頃になるとダンナは納得していた。

しかし次の日になると、また同じ攻撃が始まったのだ。


 私も段々どうでも良くなってきた。元々夫婦仲は最悪だったのだ。

これを機に別れてもいいと思う様になってしまった。

ダンナが帰ってくると逃げる様に家を飛び出した。

買い物に行くと行って出た先は当然瞬の所だった。