5年前、そして今回と2回だけですがTour down underを観戦しました。

 

覚書としてのノウハウですが、万が一だれかのお役に立てたら嬉しいです。

 

【そもそも、なぜTour down underなのか?】

ツール・ド・フランスなどのグランツールは毎日転戦をする=宿の確保と移動が大変

→ダウンアンダーはアデレード滞在型なので、荷造りや移動などに費やす時間が少ない。

シーズン開幕時のレースなのでリラックスした選手が見られる、そしてシーズンインで肩慣らしのためにそこそこ有名な選手がレースに参加する

元々、アデレードはF1を開催していた場所であり、そのノウハウを駆使したレースなのでホスピタリティが良い

オージーなまりはあるけどそれでも英語圏、更に道路は左側通行(サイクリストにこれは大事)

サイクルフォトグラファーの辻さんも「海外のレース観戦でTDUは初心者向け」と話されていたし、観戦した私も同感です。

今更ですがアデレードの位置


拡大するとこんな感じ、海の近くになります


【フライトやvisa】

5年かけて貯めに貯めたJALのマイルを使用。往路のエコノミー席と復路のグレードアップはマイルを使用。トランジットの国内線は正規の値段で確保

 JALにした理由はエコノミー席が他社にくらべてがわずかに広いことと、窓側の席が2席なのでトイレに行きやすいため。 

メルボルンまでは9時間半、更に国内線で1時間ちょっと。

TDUは全豪オープン🎾と時期が丸かぶりなので、早めのフライト確保が必要です

visaはアプリで申請しました。便利になりましたね


【空港までの移動】

今回は成田発着で、自転車問題が一番のネックでした。

自転車のパッケージにはSICONを使用。しかしSICONを積める車がないため空港までは電車で移動。新宿から成田まではNEXの車両一番後ろ(新幹線で言う大型荷物の席)を2席分予約し、座席の後部に自転車を押し込んでなんとか座ることができました。

アデレードの空港からホテルまでは、事前にwebで自転車を積めるワゴンタクシーを予約

帰りはホテルでタクシーを予約してもらいました

 



【自転車を海外へ持っていくために】

・一番の懸念点だったDi2はフレームからはずしておきました。荷物の外側に「こちらの面を上向きに」と英語で記載しても守られない状況だったので、Di2ははずして正解でした。oversizeの荷物であり、機械式カウンターでは荷物を預けられないため余裕を持って空港に行くことが必要かと思います。


・CO2ポンプ:オーストラリアは持ち込み可(アメリカはだめらしい)。ですが荷物を預けたあとに全館放送で呼び出しをされ、荷物を再度あけてCO2ポンプを確認させられました(グランドホステスの方、荷物チェックの方お手数をおかけしました)荷物を預けるときに自転車について詳しい方がいたら、手間は省けた・・・いえ、荷物を預けるときに私がCO2ポンプについて申請するべきでした。

アデレードからの帰りは、自転車を預ける専用カウンターが出来ており、スムーズで楽でした



 

【ホテルに関して】

選手が宿泊するヒルトンホテルを確保。前回はインターコンチでしたが、ヒルトンにした理由は、ホテル前の公園がサイクルビレッジというイベント広場になるため、あらゆる面で便利であること、飲食店や中央市場が近いこと、そして同じホテルに宿泊している選手を間近で見られることでした。ビレッジのそばは本当に便利だったし、ホテルではアラフィリップと同じエレベーターになったり、フロントで電話しているビビアーニを見かけるなど、ミーハー全開で楽しみました。同じ階にはcofidisやvismaチームがが宿泊しており、廊下にはチームの体重計が置かれていたw

HiltonはTDUのスポンサーの1つでもあるため、エントランスもフロントもエレベーターもTDU一色でした







自転車は室内持ち込み可、室内で自転車を組んでOK。ライドから帰って、そのまま自転車を引きずってエレベーターに乗り、室内の壁に自転車をたてかけてよいので、本当に楽だし何より安心でした。(これはインターコンチも同じでした)


 

【アデレードという街や物価その他】

江戸時代に建てられた古い建物がそのまま使われており、隣には近代的なビルもある落ち着いた地方都市という印象

また、パン、マフィン、クッキーなどを提供するcafeが街中にたくさん、みんなオープンテラスという名の、歩道にせり出したテーブル席でのんびり過ごしていました。

ちなみにこれは中央郵便局🏣


レース時は夏、寒暖差が大きく、最低気温10℃、最高気温30℃という日もありました。夏用ジャージにウインドブレーカーがあれば問題なし。乾燥しているので風は気持ちいい。しかし乾燥しすぎていて汗をかく前に蒸発してしまうため、水分補給は気を使い、意識して補給するようにしていました。

時差は1時間、レース時はサマータイムを起用しているため、合計1時間半の時差なので、あってないような時差でした

緯度が高いので20時過ぎても暗くならず、明るくて安全なので21時くらいまではうろうろしていました。

街の印象は、清潔(日本並みにゴミが落ちていない)で安全(鍵をかけずに自転車を置いておくサイクリストがたくさんいる)と感じました。

食事もどこで食べてもハズレはなかった(それなりに食べられた)。

人々はおおらかで親切、レースシーズンのせいもあるせいか、サイクリストとあちこちですれ違うし(そしてみんな豪脚)

グーグルマップで道を確認してると「大丈夫か?なにか手伝うか?」とサイクリストに何度か声をかけてもらえました。

オーストラリアドルは1ドル100円くらいで物価は日本の倍くらい

350mlのジュースが3〜4ドル、500mlの水が1〜3ドル、パスタが22〜25ドルといえば相場が伝わるでしょうか。

イベント会場の屋台でもクレジットカードがSuica状態で使える(ピッとするだけ)なので現金の両替はほぼ不要。しかしレシートが出ないお店がほとんどなので、いくら使っているのかクレカの請求書が届くまではわからないのが恐ろしいところ・・・

 

【サイクルビレッジに関して】

jsports好きなら見たことあるであろう、巨大な自転車のモニュメント


ヒルトンホテルの眼の前の広場(公園)がレース期間中はサイクルビレッジになります。

半分はショップ(自転車、部品、ウエア、そして食べ物や飲み物などの売店)ベンチもたくさんあるため座って、なにか食べながら巨大なモニターでレースを見ることができます。


残りの半分はチームビレッジで各チームのピットとなっています。チームビレッジは入場時間の制限がありますが、レース後は自転車を洗浄し手入れしているところを眺められます。これが結構楽しくて、チームビレッジは毎日訪れていました。




 

【レース観戦に関して】

道は広くて自転車レーンがあるので走りやすい。車と同じように走るので、右折は右折レーンに車と一緒に並んで信号待ちをします。ラウンドアバウトも車のほうが気を使ってくれるので慣れれば逆に楽に感じました。

延々と続くサイクリングロードが各所にあるので、そこを使うのもおすすめ。が、サイクリングロードはアップダウンが多く、割と足を削られます。

アデレードからウィランガヒルまでライドしましたが、ヒルクライムよりも、帰りのサイクリングロードのアップダウンで足が売り切れた私でしたw

スタートとゴール地点はアデレードから自走できる場所が多いので、自分の脚力と相談しながら”明日はどこでレースを見よう”と検討できる楽しみがあります。

スタート地点、ゴール地点はイベント会場となります。

スタートやゴール地点、そして食事時など、自分の自転車は日本と同じく木やポールにロックしておけば大丈夫(鍵すらかけていない現地のサイクリストもわりといた)

スタート・ゴール地点にはピザや飲み物などの屋台、無料サービスの給水車、簡易トイレもありました。

撮影のためのベストポジションを取りたいなら、1時間以上前からの場所取りは必要です。

 

スタート地点の観戦では、スタッフと談笑しながら準備をする選手、サインボードにサインをするところや、インタビューに答える選手を眺められます。

KOM付近では上り坂を駆け抜ける選手を眺められます。これはジャパンカップの古賀志と思っていただければ。(レースにからまない選手はウィリーしながら坂道を上ったりして観客をもりあげてくれた)

ゴール地点での観戦は、それこそものすごいスピードで駆け抜ける選手を見られます。表彰式も信じられない近さで見ることができました。

また、ゴールからホテルまでの距離が近いと、選手たちは自走でホテルに戻るので、選手の後ろについて走ることもできたりします。

信号待ちしたら隣がユアン選手だったときもありましたw

また、スタート地点、ゴール地点ではスポンサーからノベルティ(帽子、飴など)をもらうこともできます。

今年もらったノベルティはこんな感じ



 

【トイレ問題と水事情】

お水はすべてミネラルウォーターを飲んでいました。(現地の人は普通に水道水を飲んでいたので大丈夫なのかも・・・その勇気はなかった)

心配していたトイレは、スタート・ゴール地点は簡易トイレがあるので問題なし(日本より綺麗かも?というくらい清潔な簡易トイレでした)

公園内のトイレもライドで3回ほど使用しました。うち2回はびっくりするほど綺麗でペーパーもちゃんとありました。残り1回はヤビツ峠のトイレくらいでしたが(伝われ)ペーパーはあったし、使えないほどではありませんでした。レストランやカフェのトイレも全く問題ないので、とても安心でした。

ひとつだけ言うなら・・・オーストラリアのトイレはすべて便座の位置が高い・・背は普通(どちらかといえば高い方)の私が、便座に座るとかかとがつくギリギリの高さ(つま先立ちになる便座もあった)これは旅の醍醐味として笑って楽しみました。


【bedbug問題】

避けては通れないbedbug問題ですが、

Hiltonアデレードとメルボルンの空港ホテル🏨は全く問題ありませんでした

これは本当に助かりました💦


次からは

観戦記の写真

ビレッジの写真

食べたもの

などのblogをupする…予定です