前回に引き続き内臓フラッシュについて検証したい。今回はフラッシュ照射角について実際に撮影を行った。しかし、こうした実験が気軽にできるのもデジタルならではだと実感した。

 Kミノルタによると、仕様上はα-7DIGITALの内臓フラッシュの照射角はレンズ表記で24mmをカバーするということだが、上の写真を見てほしい。これは前回も報告した、AF20mmF2.8で内臓フラッシュのテスト撮影を行ったものである。
 アップできるデータサイズの制約の関係で、あまり大きくは載せられないが、白い壁に向かってのポン焚きある。四隅の陰り具合はいかがであろうか?

 個人的にα-7DIGITALは、内臓フラッシュとしては十分に20mmレンズをカバーしていると考えている。

 この撮影データは、ISO400、撮影距離約2m、絞り優先F8で撮影しているが、あたりは真っ暗でファインダー内はAF補助光なしでは何も見えない程であった。その中で実験している自分の姿はちょっと怪しく、悲しいものがあった・・・。
 ちなみにフードは外しているが、おそらくAF20mmF2.8なら装着していても近接撮影でなければ問題ないと思われる。

 この調光レベルでもKミノルタの公称値にならないのは、フィルムと違い撮像素子は光の入射角にシビアなために、銀塩よりも厳しく基準を設定しているということだ。しかし、内臓フラッシュでこのレベルなら十分に20mmレンズをカバーしていると思うのは私だけであろうか?