入院中は、血液検査が決められた曜日に決められた手順で行われる。

週に、最低2枚の血液検査の結果表が病室に届けられる。

その検査結果の【L】【H】及び先生の言葉を、私は全てスマホのカメラとメールで鍼灸師に伝えていた。

ぎっくり腰も……
ぎっくり腰って、最初の痛みがひどい時は温めるのは駄目なんです。

お灸は山程持ってきたし、湯タンポも看護師さんに頼めば貸してもらえるが当面は鍼シールとかでの対応しか有りませんでした。

鍼灸師に頼めば、何故かこめかみと頭皮の際辺りに鍼をして、腰痛が和らぐとか色々方法はあるのに……

痛い場所と症状と変化を伝えて、メールで鍼シールの場所と腕や足のお灸場所が届いてました。

そして、血液検査の変化も伝えてました。
抗ガン剤治療の数日後から、肝機能の数値が【H】マークを付けるようになりました。

『肝臓の薬を増やしましょうか……』

担当医の言葉でしたが、私はこの時期に飲み始めるときっと抗ガン剤治療が終るまで飲み続けないといけなくなるのが嫌でした。

「先生…今すぐ飲まなきゃ駄目?何時までなら様子見できますか?薬を増やしたく無いんだけど……」

と、聞いてみた。

『うーん……、じゃ次の月曜日の検査結果で決めましょう。悪くなると治らないので早めが良いですからね。』

木曜日の血液検査結果で告げられた。リミッド4日!!!速攻鍼灸師にメールしましたね。

【やばいやばい薬が増える!!週明けまでに肝機能どうにかしないとー!】

て、おくったら
あらゆるツボの名前とURLが送られてくる。

そして、それぞれのツボに注意書き
⭐️僕の渡したお灸を2~3回朝夕すえて。
⭐️太陽でも大丈夫なので貼ってください。
⭐️鍼シールで大丈夫です

こんな感じです。

血管痛。腰痛。便秘。蕁麻疹。肝機能。白血球低下。

等々、入院中の不調は全てメールの遠隔受診を受け、施術者自分で対応してました。

流石に肝機能を4日で戻すのは無理かと思ったんですが、彼の指示を目茶苦茶糞真面目に行った結果………

なんと!!月曜日の検査で下降し始めてまして……

『うーん、ちょっと下がってますね。
じゃ、次まで様子見で行きましょう。上がってたらお薬ですからね。お水しっかり飲んでくださいね』

と、服薬回避( ≧∀≦)ノ

その後、今に至るまで肝機能は薬に頼らずトレアキシンとはお別れしました。

その後もずっと彼は、私の入院中のサポートをボランティアでしてくれてました。

抗ガン剤後には解毒の為に

【豊隆と、三陰交は解毒作用強くしてくれるので、貼れそうなら鍼シールをば。】

と、メールが入る。

【強固な便秘なんだけど!!!入り口で門番が踏ん張って出そうとしない
神門?手首の小指の側のツボ押ししてききゃしない(  ̄▽ ̄)
お腹のマッサージっても一番肝心な左側の角はどれがリンパ腫でどれが便?てくらいあっちこっちごりごりしてる(笑)門番退治の方法は?】

と、私が送れば

【太陽は足三里へ。
神門は心因性の便秘などに効果的なので、今の現状はあまり効かないと思われます
鍼シールを陽稜線っていう、膝の外側の方のツボと、支溝(しこう)っていう、外関の指一つ分肘側のツボへ張ってみてください。

お腹はマッサージというよりは、のの字にさすってあげる程度で様子見ましょう。

だいぶ水分量も足りなくなってるはずですが、摂取制限は無ければしっかりミネラルウォーターを飲んでみてください!
硬水が1番ですが、手に入るか…(・・;)
制限なければ2リットルほどは最低でも必要です。】

と、返事が来る。

免疫上げるには……
血流改善には……

毎日こんなやり取りをメールでしてました。
普段の治療で使わないツボなどは、画像が出てくるURLが付いてきます。

私は、彼のお陰で最小限の服薬で6クールを終えることが出来ました。

色々出ましたけどね。

短期対応の薬は、幾つか飲みました。

でも、退院後は週に一度程度で鍼灸院に通ってましたから、鍼灸師が平行して症状を抑えてくれたので、殆どの日を笑って生活してました。

たまには寝込みましたけどね(笑)

だって……抗ガン剤ですもの仕方ないレベルです。ショボーン


このメールの文面で分かると思いますが
彼……若いですよ。

私の入院中の不調の殆どは、三種の神器で事なきを獲ました。

問題は………血管痛えーん

こればかりは、血管その物が抗ガン剤により傷められた結果ですので、お灸も鍼も思うような効果は獲られませんでした。