私の友人は2ハウスにキロンがあります。

これは、2ハウスは心理占星術でいうと

自己価値を表し、そこにキロンが入ると「自分の価値」に傷がある、

つまり「自分に自信がない」ということになります。

この自分に自信がないというのは、

手放しで自分に価値を見出せないということです。

なので、「お金」や「物」、「能力」によって

自分の価値を図るようなところが出て来るので、

お金や物に恵まれないとどんどん自信をなくし、

過剰に物やお金に固執するケースもあります。


「何も持っていない自分なんて価値がない」


そんな気持ちなのではないでしょうか。

それって、とても寂しいですよね。

自分でそのように感じてしまうということは、

とても苦しいのだと思います。

しかし、このキロンの良さは「頑張り屋さん」なところではないのでしょうか。

何もない自分に対して頑張れる、これは良いことだと思います。


ただ、頑張っても頑張っても、

何か満たされないのなら、それは別の価値観を考えてみる必要があるのだと思います。


これも、「私には価値があって、お金や物は私の価値ではない」と1番目に考えると、

すこし抵抗感が出てきてしまうかもしれないので、

「私は自信がないからお金や物に執着したり求めてしまうところがある」から始めてみて、

馴染ませていくと良いのだと思います。


この生まれの方はお金について勉強したりすると上手に向き合えるようになると本に書いてありました。

「お金」と「自分」を分けて考えるための練習なのだと思います。

例え執着している対象がお金でなくとも、

2ハウスが示しているものと、自分の価値がイコールではないと客観的にトレーニングする為のものなのだと考えました。


私の友人は2ハウスキロンにありますので、

2ハウスのカスプ(蟹座)の守護星(月)が

9ハウスにあり、土星水瓶座がコンジャンクションしていることを考えると、

「自分の価値を感じられず、友人へ甘えられない」とも読めますし、

「自分に自信がなく、挑戦することにストップがかかる」とも読めます。

自己信頼がないために挑戦することが出来ない要素が出てくるので、ある意味地に足のついた人にはなりますが、

本人がもしとても挑戦してみたいと思っているなら苦しさが出てくる配置でもあります。

確かに彼女は太陽双子座、月水瓶座のライツを持っているので、一見自由人に見えるのですが、

考え方がしっかりしていて常識人な部分があります。火星牡牛座の影響もありますが、

やはり適当な要素の中にも、地に足つけて動いておきたいという部分はあるのだと思います。

ちゃんと地に足がついている土台を作ってから自由にしているところはあるなと感じます。


また、あまりメジャーな読み方ではないと思うのですが、2ハウスは牡牛座の意味があるハウスなので、金星とリンクして考えてみます。

彼女の1ハウスに金星がありますので、

優しい印象があったり、見た目の美に対して気を遣う要素が出てきます。

2ハウスのキロンと1ハウスのキロンをリンクしてみると、「自分そのものでは価値を感じられないから、見た目を綺麗にして自信をつける、人に対して優しくして自信をつける。」

という意味になってきます。

こう読むと結構当たっていて、彼女はよく

「整形して綺麗にならないと恋なんて出来ない」

と言っています。

金星土星のアスペクトがあるわけではないので、

(むしろ金星火星60度で異性への意識も持とうとしている)

どちらかというとキロンの問題が出ている気がします。

よく彼女に占ってと言われて恋愛を占うことがあったのですが、

ほぼソード、少しコインという感じでスートに偏りがありました。毎回「ワンド」「カップ」が出ないので、

彼女自体が「恋愛」を出来るコンディションでない要素が強くあります。

異性への警戒心があり、

計画性、現実的な土台が必要という状態なのだなと思いました。


近々整形する予定があるらしいので、

整形が終わった後に自信を持ち恋愛が出来るようになるのか。やはり自己価値自体の傷に向き合うべきなのか。

どう向かうかは実際にならないと分からないですが、どうなっても、彼女のことを受け入れて、見守りたいと思います。