先日「多頭飼育崩壊」の漫画を読んでいました。


私は犬、猫共に好きですが、

犬を実家で2匹飼っていましたので、

特に犬には愛着のようなものがあります。


最近片方の子が病気で亡くなってしまったので、

不治の病で苦しんでいる子を安楽死させるか?

どうかのテーマも色々考えさせられるものがありました。


漫画の主人公は獣医で命は何が何でも救いたい、という性格。

ストーリーの中で登場する、

動物の保護をする男性は、

「全ての命を救うことの難しさ」を彼に伝えていくのです。

主人公は「勢いや情熱(火)」、「同情心や見捨てられない優しさ(水)」は持っているのですが、

「現実性やお金の大切さ(土)」、

「色々な情報を客観的に取り入れる気持ち(風)」が

圧倒的に足りなかったのです。

それにより、かえって動物たちを苦しめていきます。

一方動物を保護する男性は、

「現実性や、この社会で起こっていること、

金銭的な問題で発生することへの理解(土)」や、

「相手に悟られないように上手く駆け引きする冷静さや情報収集能力(風)」を強く持っていました。


2人とも動物を愛していたのですが、

やり方が合いませんので都度ぶつかります。

「優しさの定義」、もそれぞれ違います。

主人公は「諦めず救おうとする慈悲やパッション」こそが優しさ、

動物保護の男性は「気持ちだけならかえって不誠実、現実的に確実に救える命を救う」ことが優しさなのです。

私は後者の方が自身のサインの関係上同意出来ますので、彼のある意味「ドライ」な部分が

良いと感じることのほうが多かったのですが、

前者の彼の要素も必要ではあると思うのです。


動物保護の男性は、感情的な人々から攻撃され、

「自分のやり方は間違っているのか?」

「本当は自分が現実的に救えないから、救える人、救おうとする人を見て羨ましいと思っているのではないか?」と葛藤し、悩みます。

この彼はもう少々周りに理解してもらうために、

人の「気持ち(水)」を理解したり、表現したり、

「勇気と勢いを持って動く(火)」ようなところが必要ではあったので(なくはなかったのですが、情熱より冷静さが勝っていた)、

それを主人公から学ぶ必要があったのでしょう。

逆に、主人公は計画性のなさや暴走し気味なところが目立つので、

前者の彼から「現実的な計画性(土)」や「冷静な知性(風)」を学ぶ必要があるのだと思います。


各々の性質に葛藤があるので、受け入れたり協力する難しさはありますが、

タロットカードの「世界」が表すように、

四元素あってこそ、出来ることや、

学びになることは多く、「一つの形(完成)」を見出すことが出来るのだと思います。