今回のおすすめボードゲーム、「メディカルスター」を紹介します。

このゲームは、医師になって患者を診察し、症例を集めて発表し、名医として名を馳せることを目指すゲームです。


1.ゲームの流れ
1-1.役の決定
1-2.患者の症状決定
1-3.診断
1-4.検査
1-5.症状対処の提示
1-6.症状の答え合わせ
1-7.症状対処の実施
1-8.お薬代の支払い
1-9.得点の集計

2.終わりに
1.ゲームの流れ
1-1.役の決定
役を決めます。患者役が1名、主治医が1名、他のメンバーはその他の医者になります。


1-2.患者の疾患(病気)決定
患者役は自分の症例カードから、疾患(病気)を選びます。

こちらが症例カードです。

カードには、疾患名、疾患の基本目標値、症状、対処の治療薬、重症の目標値がかかれています。

 

疾患が逆流性食道炎の場合を見ていきましょう。

病気の治療に必要な目標値が「7」(軽症の場合)症状が「咳」「喉の痛み」「吐き気」、対処の治療薬が「緑のカプセル」(軽症の場合有効)、「注射」(重症の場合有効)重症の時の治療に必要な目標値が「13」になります。

※白塗り+が軽症、黒塗り+が重症

このゲームでは、その他の疾患として、「狭心症」「感冒症」「急性頭痛」「抑うつ気分」「恋煩い」「胃潰瘍」があります。


1-3.診断
主治医は、患者から話を聞き、どの疾患にかかっているか推測します。患者は、自分の病気について正確に伝えとなかったり、嘘をついても構いません。※実際の患者も自分で病気を把握していないので。

 

1-4.検査
主治医は検査カードを見ます。こちらが検査カードです。


検査結果は、症状の状態(軽症か、重症か)、

他の病状の有無などを確認することができます。

検査結果について、主治医は自由に答える事ができます。

※実際、医者はどこまで、しっかり伝えているかわかりませんので。

1-5.疾患対処の提示
主治医は、自分の手札から患者の疾患と思われる症例カードを選び、場に伏せます。

※該当する手札がない場合もカードを選び、伏せる。

主治医は、患者に対して、対処の提示をします。提示の内容も自由です。例えば、「風邪ですね、お薬を2つ出します。」「病気が軽症のため、お薬は不要です」など


その他の医者も同様に対処の提示をします。

対処したくない場合提示を断っても構いません。

患者は、提示された対処の中から治療を受けたい医師を選びます。選ばれた医師が主治医でない場合、提示した医師が主治医に変わります。検査結果も、引き継がれます。


1-6.疾患の答え合わせ
患者がかかっている疾患と医師が出した疾患の答え合わせをします。答え合わせの対象は、主治医及び対処を提示したその他の医師になります。


患者と医師の出した症例カードが同じ場合

※左側が患者のかかっている症例カード、右側が医師の提示した

症例カード。

医師は疾患カードの山札から1枚引き、手札に加えます。また、疾患対処の時に提示した症例カードを自分の手札に戻します。


患者と医師の出した症例カードが異なる場合、

医師は出した症例カードを患者に渡します。

1-7.症患対処の実施
患者の疾患の基本値数より、治療の数が高い場合、治療成功です。
例えば、逆流性食道炎の場合、症患の目標値は「7」(軽症)です。

「7」を越える治療をしなければなりません。治療は、お薬の治癒、症患判定、サイコロ判定、検査カード判定の総計になります。

1つずつ説明します。

■お薬の治癒判定
医師が「緑のカプセル」を処方した場合、逆流性食道炎症に効果のある薬のため、治療値が「3」になります。

■症患判定
医師が出した症例カードと患者の症例カードが一致している場合、治癒値に+2です。


■サイコロ判定
患者は、サイコロを2つ振ります。出た目を治癒値に加算します。

下の写真の場合、「7」加算。


■検査カード判定
検査カードの種類によって、治癒値の+と-があります。

以上が治癒に関する内容になります。患者の疾患が、「逆流性食道炎」で、医師が処方した薬に「緑のカプセル」、「赤い粉」。

提示した症例カードの疾患が一致していた場合の治療判定をすると、

お薬判定が「+3」、症患判定が「+2」、サイコロ判定「7」、検査カード判定「-2」で治癒総数が「10」。治療総数が「逆流性食道炎」の治癒に必要な「7」を上回っているため、治癒は成功です。


患者の症患が治った場合、患者は、症患の点数分、得点を得る事ができます。治らなかった場合、患者の手札にある症例カードは半分になります。


1-8.お薬代の支払い
患者の症患対処の判定とは関係なく、患者は、治療で提示されたお薬代を医者に払う必要があります。

薬は3点。

注射代は、5点支払います。


例えば、処方に「緑のカプセル」「赤い粉」「注射」を使った場合、11点、主治医に支払う必要があります。


1-9.得点の集計
1-1~1-8を全プレイヤーが2回患者役をするまで繰り返します。最後に症例カードの手札の点数化して、最も点数の高かったプレイヤーが勝利です。


症例カードの得点化を説明します。同じ症例カードを2枚持っている場合、症例カードの軽症にかかる数の分、点数がもらえます。下の写真の場合、「6」。


同じ症例カードを3枚以上持っている場合、症例カードの重症にかかる数の分の点数をもらえます。下の写真の場合、「14」点もらえます。


2.終わり
このゲームを通して、お医者を疑似体験できました。患者は、どこまで本当の事を言ってるか分からないし、治療に非協力の人もいる。そんな中で、適切な処置を考えて、治療することは

大変だと感じてました。今度、病気になって病院に行くときは、医者と向き合い、治療に専念したいと思います。