ハワイアンハウスに住みたい!

と言っても、
ハワイアンキルトやフラ人形に囲まれたインテリアの家という事ではないのです。

私の目指すものは、別の言い方をすると「ナチュラルハウス」

まるで、自然の中で暮らしているような、気持ちのいい空間、健康的な暮らし...
それは、緑いっぱいの自然の心地よさを知っている人なら、誰もが望むもの。

でも、自然との共生、というのは、あくまでも理想。
大自然の90%は、過酷な環境ですから、普通の人間にできることではありません。
家とは、そうした大自然の厳しさから隔絶された空間をつくることですから、
自然と共生という暮らし方とは、矛盾するものです。

つまり、私の目指すナチュラルハウスは、
自然の気持ちのいい部分だけ、暮らしの中に欲しいという
わがままな欲求なのです。

でも、人生の大部分を費やす場所なのだから、わがままでいいのだと思います。

北海道という、厳しい冬のあるところに住んでいるせいか、
ハワイという場所は、自然の恩恵を受けた、自然と共生しやすい地であると感じます。
ホノルル空港に降り立った瞬間から感じるあの
なんともいえない心地いい空気感。
それを象徴する表現として「ハワイアンハウス」というテーマを設定したのです。

ナチュラル=自然の家、と聞くと、自然の素材、無垢の木を使い、
石油化学合成品は排除し、エアコン等文明の空調に依存せず、
自然の光と風だけで住まうような家を創造されるでしょうが、
これもまた、私の考えるものとはちょっと違います。

ナチュラルな家のもうひとつの大事な条件は、「ストレスがないこと」
無垢の木の手触り、質感の素晴らしさ、これはもう捨てることはできません。
しかし、すべてに無垢材を使う必要はないと思っています。
建ててしまえば隠れてしまう柱や梁には、強度計算のしやすい集成材を使ってかまわないですし、
水に強い人工大理石のキッチントップも使うべきです。
無垢材は当然コストが高いですし、自然素材は使い方によっては、
メンテナンスが大変です。
コストもメンテナンスも、度が過ぎるとストレスになってしまいます。

接着剤や塗料等、ホルムアルデヒドを発生し、アトピーやシックハウス症候群の元になるような建材は論害ですが、今はそんな建材はほとんど流通していません。

それよりも、アトピーやアレルギーの原因となるのは、化学薬品よりも、カビやダニです。

カビを発生させない家にするには、コンピューターシミュレーションによる温熱環境設計をしなければなりません。

厳しい冬でも暖かく心地いい空気を作るために、高気密、高断熱な家にしなければなりません。
冷暖房設備は使用しますが、使用量を必要最低限にするために、熱交換効率の高い最新の設備を使い、日射や窓からの熱の放出等を計算、設計しなければなりません。

などなど、

「ハワイアンハウスに住みたい!」は、
まるでハワイの家に住んでいるかのような空間をつくるため、
じつは最新の科学と技術を使って、
自然の恩恵を最大限生かし、ストレスのない、
健康的で心地いい家をつくろうというプロジェクトです。




特に、ここ北海道では、とにかく暖かい家を。と言います。
小さい頃、手足をあぶっていた石炭ストーブ。
寒い冬、外から入ってきて、カーっと熱いストーブの側で体がだんだんほぐれていく、あの感覚もいいのですが、
ハワイアンハウスで目指すのは、家の中にハワイの温暖な「気候」を作り上げること。
あくまでも自然に、札幌で言うと6月中旬頃のからっと晴れた初夏の空気感。

そう、ここで大事なのは「空気感」。