娘は「木を見て、森を見ず」
という特徴を持っており、物事を全体的に見るという能力が、おそらく劣っているのだと思いますが、狭い部分を正確に見たり捉えたりすることは常人よりはるかに得意であるが故に多くの人を混乱させ、傷つけたり、騙すつもりが本人にはないのですが、結果として騙す・・・といったようなこともします。

私は学習塾で中高生に勉強を教えている立場で、主人は困った人を助けるための人材を育てる社会福祉の大学の先生をしています。
娘の行動が私達の社会的立場を脅かすことも多々あり、また、主人の親の面倒を私が看ていますので、
その主人の両親を自分の保守のために「人の気持ちを乱す」という事もします。

娘の「人の気持ちを乱す」という行動は、自分が音や臭いに過敏であるため、
学校で授業中、授業に集中できず
発達障害児の特徴である「度」がつくほど「生真面目」である娘が困ってしまって起こす行動であることを私自身は理解をしていますので、娘が都合の良い人の言葉尻を捉えて人を傷つけたりすることはすぐに見分けられるのですが、同居をしている主人の両親は見分けがつきません。


また、学校や、公的機関にも自分の都合の良いことばかり、言葉を巧みに伝えるので、
大抵の善良な人達は娘の言葉を信じ、娘の言っていることが物事の真実だと信じてしまうのです。

昨日も事件が起こりました。
娘が学校で渡されたとても大切な宿題を、学校に置いてきてしまったので、
どうしての取りに行かなければならなかったのですが、学校へ取りに行くことをとても渋っておりました所、
主人の母が気を利かせて、
「ばあちゃんと散歩しがてら買い物に行きながら学校に取りに行こうか。」
と誘ってくれました。

娘は何とか重い腰を上げ、学校まで私が娘と主人の母を乗せて連れて行き、無事に大事な宿題を取りに行けた帰り、
当初は娘と義母を学校帰りの途中にあるデパートで降ろして、私が仕事に向かおうとしていた車中で、
「私が発達障害で生まれてこなければ、こんなことにもならなかった。
こんな発達障害の原因を作った貴方たち二人は、私に謝るべき。」

と言いだしたのです。

娘を生んだ私には「生んだ責任」
娘を生んだ後、義母は発達障害に関しての知識が無く、
もう、10年近い昔に、娘にソーシャルトレーニングを行っていた私を
罵倒したりしていたことを 「教育の邪魔をした責任」
娘が私のお腹の中にいたときに、「嫁いびり」をして、相当なストレスを与えた
「発達障害児童を生ませる要因をもしかしたら作ったかもしれない責任」

私は、何を言われても、娘をたしなめる術を持ち合わせているので、何とかできますが、
主人の母は、大泣きし始め、取り乱し、結局買い物にも行かず、そのまま帰宅をさせたという顛末でした。

主人の母も、当時は全く「無知」であった自分をここ、2,3年で理解ができたようで、
最近は「申し訳なかった。」という言葉を毎日私に伝えてきていただけに大変残念な出来事でした。
しかし、娘に自己肯定感を育んであげられなかった私の責任も大いにあったように感じております。
発達障害児を育てる苦労は計り知れません。