こちらのサイトでブログにインドの映画「ワナジャ」について書かれている方がいて、
主人公の少女ワナジャがインド古典舞踊「クチプティ」ダンサーを目指しながらもカースト制度に翻弄されるお話だとあり、
なおかつYouTubeに映画がUPされているというので観ました!
アメリカの大学の卒業制作用にインド人の方が作り、提出し、数々の賞をいただいた作品だそうで、
ボリウッドダンスは一切出てきません。
主人公が習得していくクチプティの踊りや稽古風景が度々出てきてじっくり見せてくれます。
インドのカースト制度の現実も映画で出てきます。
胸が締め付けられ、切なくなります。
最後のインド神話の踊りのシーンは泣きました。
私は日本で日本人の先生にインド舞踊を習っていて、
インドが好きなのにインドの曲の歌詞がわからずになんとなくのタイミングで曲に合わせてインド舞踊を踊ります。
これはおかしいと思いつつ。本当は暗記して意味もわかって自分で口ずさんで表現する位でないと。
曲の真意がわからないで本当の踊りが踊れるはずが無いんです。
今回、ありがたい事に日本語訳付きで、踊りのシーンの歌詞の意味まで訳してあり、目が釘付けでした。
とても貴重でした。
聴いた事のある曲が出てきて、何回か聴いた事があるのに、初めてやっと、何の神様の曲で何を語っているのか知る事が出来ました。
主人公ワナジャは短期間でこんなに踊れる様になるのがまた素晴らしくて羨ましくて、
3年習っているのに全くもってまだ基礎の段階の自分、曲の歌詞の意味もわからずなんとなく踊る自分に切なくなってくる。
《オープニングの言葉》
ワナジャ
(a)睡蓮 (b)ワイルド・アット・ハート
泥に生まれ 泥に染まらず
泥から伸びる
君が咲かせる花は 真なり
蓮の花と主人公をかけているのね。
古典舞踊には蓮の花がよく出てきます。
手で蓮の花の形を作る型があります。
泥の中から蔓を伸ばし、水面に這い出てきて
大輪の美しい花を咲かせる力強さ、美しさ、尊さ。
それが蓮の花。
私はレッスンでそう教わりました。
もっともっと古典音楽の音を知りたいし、
踊りの意味も知りたい、
私は何もかも知らない事だらけ。
日本でぬる湯に浸かっているな、
せめて基礎だけはしっかりやらないと。
まだまだだわ、
と映画を見ながら思うのだった。
この間、
インド映画はダンスシーンが無いと興味がわかない、と書いたけれど、
この作品は無くても十分良作です。
そしてクチプティの踊りに目が釘付けでした。