いつかの夏休み、課題図書を買いに行った本屋さんで、どうしても素通り出来ずに手に取った本が、三浦綾子著の「愛すること信ずること」でした。
初恋の片思い真っ最中だったから、題名に強くひかれたのですが、数ページ立ち読みしたら、止まらなくなって、課題図書のことは忘れて、迷わず買って帰りました。
本を読んで、こんなに深く感動したことはなかったです。一気に読んでしまったのも初めてでした。
三浦綾子さんと三浦光世さんご夫妻の、愛情溢れる毎日を綴ったエッセイでした。
私はこの本で、信仰の仕方を学びました。
神様を信じるってこういう事かと思いました。
日常、どんな時も、家族に話しかけるように、神様に話しかけ、祈る。
本物の信仰の姿を感じました。
私はカトリックの幼児洗礼を受けていたし、ミッションスクールに通っていましたが、神様は遠い存在でした。
三浦綾子さんは、プロテスタントでしたが、神様は同じだと思っていたので、三浦綾子さんに習って、私も神様を身近な存在として、話しかけ、毎日お祈りするようになりました。
◯十年たってますが、今だに毎日お祈りしています。
教会には行ってませんが…
その頃、授業終わりの終礼で、順番に読書感想を発表することになってました。
私は、この「愛すること信ずること」の感想を発表しました。
そしたら、初恋の片思いの相手であった担任の先生から、「三浦綾子さんやろ?俺も読んでる。道ありきって本もいいぞ」って言われました。
私は心臓バクバクで、好きな人と同じ作家の本で感動してたんだ〜ってことが、うれしくて泣きそうでした。
そして、ますます三浦綾子さんが好きになって、三浦綾子さんの本を読みあさりました。
思い出深い一冊です。
生き方が変わったと言ってもいいかもしれません。
クリスマスイブ
キリストが厩で生まれた日。
三浦綾子さんも、初恋の先生も、亡くなられてしまいましたが、感謝いっぱいの存在です。