浄土宗の秋彼岸法要では、次のようなことが行われます。

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  • 和訳のお経や「彼岸和讃」の詠唱
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  • 御影堂に「観経曼陀羅」をお祀りしてご先祖様のご回向
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秋彼岸法要について、次のような点も知っておきましょう。

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  • 秋彼岸は、春分と秋分を中日としてその前後3日間、計7日間行われます。
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  • 秋彼岸は、この世から極楽浄土に想いをはせる行事で、極楽浄土へ生まれかわりたいと願う信仰実践の期間とされています。
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  • 秋彼岸のお墓参りの際には、お数珠、お袈裟、お線香、お花、マッチまたはライター、手桶と柄杓、雑巾、きれいなタオル、ほうき、タワシ、ゴミ袋などの清掃具を持参しましょう。
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  • 観経曼陀羅は、浄土三部経のひとつである『観無量寿経』の内容を描いた絵曼陀羅です。極楽浄土の壮麗さを表し、南無阿弥陀仏を唱えれば誰でも極楽浄土に往生できるという教義を示しています。
  • 観経曼陀羅には、次のような特徴があります。
  • 「当麻曼荼羅図」や「観経変相図」とも呼ばれます。
  • 奈良の當麻寺の原本を基に、木版にして縮小頒布されました。
  • 経典を図示した曼陀羅をもとに説法することを絵説きといい、実際使用されていたものと推測されます。
  • 画面は中央(内陣)と上方を除く3辺(外陣)から構成されています。
  • 内陣には、阿弥陀如来と観音菩薩、勢至菩薩の三尊を中心に、諸聖衆(しょうじゅ)三十四尊や蓮池、楼閣といった極楽浄土の様子が描かれています。
  • 外陣には、阿闍世(あじゃせ)太子の説話や阿弥陀の来迎(九品来迎)の場面が描かれています。
  • 曼荼羅はサンスクリット語の「マンダラ」の音訳で、「中心・心髄」を意味する「マンダ」と「所有」を意味する「ラ」の合成語です。
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