五重相伝(ごじゅうそうでん)は、浄土宗の最も重要な法要の一つで、お念仏の教えを五つに重ね合わせて伝授するものです。
五重相伝では、次のようなことを行います。
五日間にわたって、お説教「勧誡(かんかい)」を聴く
お念仏や礼拝、勤行を行う
浄土宗の開祖である
法然上人、二祖聖光上人、三祖良忠上人などの書物をテキストとして、浄土宗の教えの奥義を学ぶ
五重相伝を満行すると、仏教徒ならびに念仏者となった証に戒名や位号が授けられ、伝巻(血脈)が本山から授与されます。
五重相伝は本来は出家者向けのものでしたが、在家(檀信徒)に対する五重相伝も存在します。在家向けの五重相伝は「化他五重(けたごじゅう)」あるいは「結縁五重(けちえんごじゅう)」とも呼ばれます。
五重相伝会では、
五日間にわたってお説教「勧誡」(かんかい)を聴聞し、お念仏や礼拝(らいはい)、勤行(おつとめ)を行います。
毎日昼食をはさんで午後4時ごろまで、参加者のみなさまがご一緒になって、浄土宗の教えを実践によって体得していただきます。