生まれは貧乏で金なんてなく、飯におかずなんてでないような幼少期を過ごした。
欲しいものも手に入らず、給料が少ないのに俺を産んでしまったが故に、家庭を維持できないと毎晩のように夫婦喧嘩を重ね、あっという間に家庭崩壊した。
金に執着がある癖に、周りのママ友たちが子供に習い事をさせていることに影響され、わけのわからない習い事をさせたり、
アル中になって酒浸りになったり、パチンコに依存したり、そんな馬鹿げたことばかりやっていれば
そうなるのも当然だろう。
そんな自分は当然ながら金なんてないので、進学も早々に諦めた。
金がないので、出稼ぎに行こうと思い自衛隊に入った。
個人的に自衛隊に入る理由が自分の中であったというのもあるが。
最初は音楽隊に行こうと思っていたが、結局そこでも自分で楽器を購入する必要があり、
音大レベルの技術と知識が必要と言われ、そこでもまた金の問題であしらわれた気分になった。
当然入れる訳もなく、一般陸曹候補生で入隊した。
当時はコロナだったので、外出もできず金を使うこともなく、強制的な倹約ができたが、生活はただの修行僧だった。
病気になっても病院も行かず、辛い中金のために生きているだけ。
娯楽もない。忍耐するだけの人生。そういう世界。
それで頑張って数百万貯めて、今はようやく進学することができた。
金なんていつもなく、人より何倍も努力してきた。
なのに、周りを見れば皆実家が太くて親から馬鹿みたいな仕送りや金銭を貰うのが当たり前みたいな人達しかいなかった。
心底、人生に失望した。
誰よりも頑張ってきた自分が周りと同等の立場にいるということ、
回り道してあくせく生きて来たのに、金さえあればなんの苦労もいらないということ。
一生懸命生きても、何しても欲しいものが手に入らない。
どんなに頑張っても、いつも金がない。
金に支配されて、金が自由や権利を握ってる。
金があれば人は寄ってきて、金がなくなり余裕がなくなると大事な人もいなくなる。
これ以上頑張って生きる必要はあるのかさえわからない。
やりたいことのためにここまでやってきて、身も心も疲れ果ててるのにスタートラインにすら立ってない。
将来働くと言ったって、ろくに企業はとってくれないし、人手不足を訴える割には選り好みばかりして、安値でゴミのように扱える人間ばかり募集している。
自分の為に今までやってきたことは間違いじゃなかった。
でも、これ以上何かを努力して掴もうとしたところで、同じことを繰り返すだけなんだと思う。
俺は死ぬまで金を求めて亡者のように彷徨って、なんにも見つけられず死ぬだけ。
もうやめたい。金がない。
金のある人間に囲まれて、馬鹿にされているような目で見られながら、ストレス抱えて生き続けるのも、
周りや他者との違いに絶望する毎日もやめたい。
人生をやめたい。
やってきたことに間違いがないと思っても、今まで幸せになんて一度もなれなかったから
この先に報われる人生が待っているなんて思えない。
なので、早いうちに目的を終わらせてしまいたいと思う。
長々生きる気ですら起きないし、もう諦めている。
幸せが手に入る人間は生きればいいし、死にたければ死ねばいいと思う。
もうなんだっていいです。人並みの幸福も求めるだけ疲れるので。
何もかも揃っていて、与えられ甘やかされ、誰かに何とかされて生きてきた奴らがこぞって辛いだのなんだの全員同じ。
ずっとひとりで誰にも見向きもされずに生きてきたのに、簡単にほざいて簡単に助けを求めてきて、
もううんざりした。
人と生きていくのも関わるのも、全部嫌になった。
金があったらもっと愛されたし、
金があったらもっと好きでいてくれただろうね。
それくらいの価値しかないんですよ人間なんて。
紙切れの数で感情の数値が切り替わるくらいには。
どう足掻こうともがこうと、ゴールまで持ちこたえられればいいだろうが、もうそれほどの体力もない。
正直、限界を感じている。
年齢も、精神も肉体も、金銭も、時間も、俺にはもうないよ。
何もない。なんにもない。
金があれば少しは苦痛も和らげたし、孤独じゃなかったと思う。
誰も寄り添ってくれなかったから。