ある素敵な袋の日(CM) | Fragment

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ホミンを色んな仕事させながら恋愛させてます。
食べてるホミンちゃん書いてるのが趣味です。
未成年者のお客様の閲覧はご遠慮ください。

ふたりで休みの日はイ○アとかコス○コとか家族で行くこともあるのだけれど、夫が手にするものは大容量パックのお菓子だったりする。
子供たちもそれに喜んでパパのあとを行進するもんだからパパのおててが止まらないのだ。

おやつはひとり一袋まで選んでよし。

そう決め事をしたらしたで、決まるまでに時間が掛かりすぎるから帰れない。

安いし美味しいけど、魅惑のジャンル過ぎるお店には、我が家はしばらく行けそうにもありません。




そんなわけで、今日は家族でもう少し小さな普通のスーパーにお買い物に来た。

成城○井的なお店に偏るのは僕の趣味かもしれないけれど。

僕がカートを押して、ユンホの背中にはテミンがおんぶされ、ミンホはスーパーの商品をウキウキしながら見て回っていた。


『シュポかめんのおかしはないの?』


シュポかめんとは、スーパー幼稚園ジュニアのヒーローだ。

運動会やお遊戯会、その他イベントにやってくる「SJ」のマークが胸に入った仮面のヒーロー。

おもらししてしまった子にはシュポ仮面のパンツが履かされる変なオマケがあり、おねしょを狙う園児もいるとかいないとか。

あの先生達の誰かが中の人をしているのだろうけれど、それは皆さんのご想像にお任せしましょう。


ふふ。


『シュポ仮面は幼稚園を守るヒーローだからね、お菓子にはならないかもね、』


『まちはまもらないの?』


そうだねえ、テレビでやってるような特撮ヒーローとはまた少し違うからなぁ。


『でもミノやテムのおもらしは守ってくれてるね、』


『そうかぁ~』


そこで納得するのか。

子供はまだまだわからない。

楽しいけどね。

ふふふ。


『あー、あー、ぎゅーっぎゅーっ、』


パパにおんぶされているテミンがはしゃぎ出した。

精肉コーナーを指して声を上げている。

パパが足を精肉コーナーに向かう。

自然とカートを押す僕とミンホの足もそちらに向かう。


『今日はお肉もいいかもしれないですね、』


牛肉も豚肉も美味しそうだ。

パックを取りながら血が出ていないか確認する。


シム、鮮度命。


『ああ~チャンミン、肉、巻いて?巻いて?』


夫の言う「巻いて」というのは、焼肉をして葉っぱで巻いて食べさせて♥ということだ。


『そうですね、今夜はみんなで夕飯食べられますし、焼肉でもしましょうか。』


『ぎゅー!』

『やたー!』


子供たちが飛んではしゃぐ。

おんぶされているテミンが手足をパタパタとさせる。

牛と豚の肉を選びに選んでカゴに入れる。

今度は野菜を選び、牛乳と水を選び、お気に入りの漬物をカゴに入れる。


そこで夫がお菓子売り場に子供たちと消えた。

さてさて、何を掴んで持ってくるのやら。


僕はついでに魚のコーナーも見て回った。

今年は秋刀魚が安くなるようで、期待。

大根はユンホに下ろしてもらいましょう。

それがいい。


冷凍しても美味しく調理できる自信がないから今日は魚はやめておこう。

タコもイカも美味しそうだけどね。


しかし、ひとりで悠々とスーパーを眺められるってなんて快適なんだろう。


『まーまー』


タイムリミットらしい。

テミンの声だ。


『ママー!これかってー!!』


ミンホが駆けてくる。

手にはお菓子の袋。


「柿の種バラエティパック」


チョイスが、渋め。


『まぁま、テムち、こえ、こえ、かって、』


夫に手を繋がれてやってきたのはテミン。

そのテミンが抱えていたものとは。


「よっちゃ○いかお得パック」


ちょっとこれは…却下かな。


ママ、おててがすっぱいテミンとか悲しいかもしれない。


『ねえテミナ、これと、美味しいプリン、どっちがいい?』


『ぷりん!!』


はい、却下成功。

カートを夫に任せて、僕はテミンを抱っこしてお菓子を戻し、プリンを持ってきて夫の元に戻ろうとした。


『あ、』


するとカートを押して長男と歩いてるユンホが、再びお菓子のコーナーで追加投入をしていたのだ。


『ちょっと、ユンホ、』


『う、』


肩を竦めて小さくなるパパと長男。

カートに追加されたのは、「ア○フォート」のマロン味だった。

新味かい。


『もう、仕方ないな…、』


親子でテヘペロするあたり、長男はずるい成長をしてる気がする。



一通り買うものが揃うとレジへ向かう。

クレジットカードで一括払い。

するとお店のポイントが溜まったようで、引換券が印刷されたレシートがベロベロと出てきて渡された。


なになに?当店オリジナルエコバッグプレゼント?


いいじゃない。


シム、貰えるものは貰う主義。

カートを押しながらさっそくサービスカウンターに向かう。


『すみません、引換お願いします。』


ウサちゃんな店員さんが対応してくれた。


『テムち、テムち、』


『はいはい、待ってね、貰ったらテミンに渡すから。』


『えー、ぼくもほしいな!』


『むむ、』


引換はエコバッグひとつだ。

困ったな。


するとウサちゃんな店員さんは周りをちらちらと見て、カウンター下からエコバッグをふたつ取り出した。


なに。


『ないしょですよ、どうぞ。』


『す、すみません、』


『ありがとうごじゃいます、』


夫の爽やか笑顔でウサちゃんはメロメロ。

まあいいでしょう。


改めて店員さんにお礼を言って、詰め替えの台へとみんなで向かった。


『さ、ミノは柿の種と、テミンはプリンをその袋に入れて、』


『はーい!』

『はい!』


自分の身体ほどあるエコバッグに商品をひとつだけいれる。

自分のお買い物ができたことに満足して兄弟でにこにこしていた。


『よかったな、』


夫がしゃがんでふたりの相手をしてくれているうちに、僕は持ってきた1番大きなバッグに詰めまくる。

残念ながら夫には任せられない作業がこれだったりもする。


『どっこいしょ、』


買い物したバッグを背負う。

重たい。


『チャンミン、』


『なんですか、』


重たいからあまり声かけないで。


『あ、』


すると夫は、1番重たいバッグを逞しい二の腕がついている肩に下げたのだった。


あら、優しい。


やだ、優しい。


ねえ、周りの奥様たち、うちのユンホの今の見ました?

ねえ、見ました?

これ、うちの旦那様ですよ?


『ほら、ママと手つないで、エスカレーター気をつけて、』


パパっぽいこと言ってくれながら先を歩き始める。



やだぁ、もう、ほんと、ユンホってかっこいいですよね、みなさん。

全世界の奥様達、うちの旦那様はこんな人ですよ。


もう店内の放送借りて叫びたかったくらいだ。



今夜のお肉巻き巻きもはかどっちゃうな。



はい、以上が我が家のお買い物風景でした。


んふふ。











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まき( ㅍ_ㅍ )(6v6)まき
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