有料老人ホーム-19(親族にご用心?) | あなたに,も一度恋をする

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はじめに

 

この記事は不快と思われる内容があるかもしれません。

でも、同居する家族がいないと、

こんな事が起こるという事をお伝えしたくて

記事にしています。

あくまで叔父と叔母における事例です。

すでに二人とも亡くなっていますで、

これは回想記録です。

 

この時叔父は亡くなり、

叔母は1人暮らしになり、

さまざまなスッタモンダがあって、

自宅から徒歩10分に建った

新設の住宅有料老人ホームへ

入所するようになりました。

 

介護度は2

79歳‐レビー小体型認知症

本態性振戦もちで、

いつも身体が左右に大きく振れています。

歩行はすでに困難を極めていました。

栄養不足のため、入所前は26㌔に落ちて

骸骨のような様相でしたが、

入所後は、僅かづつですが、

徐々に体力を回復していきました。

 

この施設に、叔母は364日

お世話になりました。

その間の記録です。

 

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前記事

 

叔母が施設に入居してから、

息子夫妻はケアマネに言われたとおり、

週に一度づつ面会に来ていました。

 

ところが、入所して2か月経った頃、

お嫁さんから相談を受ける事になります。

 

以前に記事にした事もある、

叔父方の兄であるあの男、

(過去記事)

 

あの男と同居している娘(姪)が、

頻繁に叔母の施設に、

通っているというのです。

 

息子夫婦は、叔母の入所後、

男に叔母の入所先を教えれば、

またやっかいな事になると考え、

入所先を告げないでいました。

 

そんななか息子宅に、

あの男の娘である姪から、

電話がかかってきたそうです。

 

姪は従妹である息子に、

「どうして、お母さんを

施設なんかに入れたの?」

「どうして同居してあげないの?」

「施設にするのなら、なぜ貴方の

自宅近くの施設に入れないの?

そうすれば、

毎日で行ってあげれるじゃない。」

と詰問されたそうです。

(最後の言葉は一理あり。)

 

そして

「お母さんのいる施設の住所を教えて!」

と言われ、

息子はお嫁さんからの忠告を破り、

ホイホイと教えてしまいます。

(いつもの息子の問題行動。)

 

ここまでを読まれた方は、

この姪子さんは、叔母思いの

優しい人と思われたかもしれません。

私も叔父の葬儀でしか会った事がなく、

実際、どんな人なのか分かりません。

見た目は、物腰の柔らかい

小太りの可愛い女性でした。

 

 

しかし、叔母から聞いていた話では、

この姪は、叔父叔母から幾度となく、

大きなお金を出させていました。

『借金』ではなく『援助』という形で。

 

叔父は愛情深い人でしたから、

困っていると言われれば、

喜んで手を差し伸べる人でした。

叔父にとっては血のつながりのある、

可愛い姪だったのだと思います。

 

けれど、叔父には、大きな岐路で

何度も助けられてきたはずなのに、

叔父が硬膜下血腫で脳手術をした際も、

この姪は、お見舞いにも来なければ、

見舞いも送ってきませんでした。

お金のかかる事となると、関わらず。

いつも『逃げの一手』で、

電話を非受信にされた事もしばしば。

 

この姪と叔母が急接近したのは、

叔父が亡くなってからだと思います。

叔母は夫に先立たれ、

独居で寂しい毎日のなか、

かたっぱしから知り合いに

電話をかけていたと思われます。

 

(私は叔母の電話機から、

息子とお嫁さんの許可を得て、

叔父方の親戚を、皆非受信に設定しましたが、

叔母からかける分は、普通に繋がります。)

 

そうして叔母がかけた電話相手の中から

『使える!』と思ったのが、

この親子だったのだと思います。

だからこそ、あんなに嫌悪していた

賭け事狂いの男からの借金を、

自ら振り込みに行ってた。

叔母には叔母の魂胆があったのです。

 

そうして過去に色々世話をしたあの親子を

自分が万が一、施設に

入れられそうになったら、

その逃亡先として

受け入れてもらえるよう、

叔母は虎視眈々と

計画していたのだと思います。

(飛んで火に入る夏の虫だと思いますが…。)

 

叔母の認知症はレビー小体型認知症です。

悲観的、妄想的傾向がありながらも、

アルツハイマー型と違って

綿密に計画を立てる能力は残っています。

 

(過去記事)

 

幸い、叔母の逃亡計画は

不成功に終わりましたが、

この姪は諦めていなかったようです。

 

三重県から大阪までは遠い。

しかし、叔父が入院中にも、

見舞いにも来なかった姪が、

叔母とのたった数時間の面会の為だけに

叔母の入所施設に月に4回も

車を飛ばして会いにくる。

 

この変わりようが実に不可解で、

『これからは、あの親子に

私は面倒をみてもらうんや!』

と叫んだ入所日のあの叔母の姿が蘇り、

お嫁さんは、嫌な予感を

抱かずにいられなかったのでした。

 

またその頃、ケアマネさんから

 「叔母さまのご親族のなかに、

おかしな動きをなさる方がいるので

慎重に注視なさった方が良いと思います。」

と私もご連絡を受けていました。

 

私の推測ですが、

恐らく叔母とこの姪とに密約があった。

そしてその密約は、

双方が利益になるものだった・・・

そう考えると、合点がいきます。

 

叔母は叔父と違って、情愛が薄い。

いつも誰かに何かをしてあげる時は、

後の見返りを期待する性格でした。

 

叔父の闘病中に

自宅に通っていたお嫁さんには

毎月2万円をあげていたし、

近くで世話をしていた私にも、

時折、7万円、5万円、3万円と

大金を封筒に入れて持ってくる事が度々。

 

ちなみに私は叔父の闘病生活の際、

さまざまな援助を行ってきました。

叔父の死後は、

叔母に介護ヘルパーがつくまで、

毎食作って持って行ったり、

時には外食に連れて行ったり、

叔母が調べてほしいと頼まれた、

ネットでの医療情報の印刷のインク代も

馬鹿にならず。

そのほか、

病院送り迎えのための駐車場代、

叔母のみすぼらしい服をみかねて

シマムラで買った子供用サイズの服や靴、

キャビネットのゴミ貯め書類整理の為に

購入したファイリング用品一式など、

使ったお金は3万以上。

 

なので、

叔父の死後に持ってこられたお金から、

自分が叔母達に出費した3万円のみ頂き、

残りは全てお返ししました。

それ以外の受け取りは一切拒否しました。

 

この叔母の行動を見ていた夫は、

「これからも持ってくるよ。

お前を金で雇っているつもりなんだよ。

絶対に受け取ったらダメだ!

お前に今後も面倒みさせる気なんだよ。」

と忠告を受けていました。

 

当たり前です。

時折5万や7万頂く額で、

面倒みれるはずがありません。

その気もありません。

身よりがなければ別ですが、

それでもこの額では養えません。

 

叔母が私に差し出したお金は、

『感謝』ではなく『賄賂』。

「ありがとう。」と、一度たりと、

言われた事がありません。

そうした賄賂を、私だけでなく、

関係者に配りまくるのが叔母でした。

 

自分がいつも『雇い主』であり、

上位にいる気分だからこそ、

〝ありがとう”という

感謝の気持ちがないのです。

ここが叔父との決定的な違いでした。

 

こうした叔母の性格を

知り尽くしている私には、

三重からわざわざ来る姪に、

恐らく叔母はお金を出しているに違いないと

思えてならないのでした。

 

長くなりますので、続きは後日。

お嫁さんと姪との戦いは

次の記事で。

 

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今回も長い文章におつきあい頂きまして

ありがとうございます。

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