はじめに
この記事は不快と思われる内容があるかもしれません。
でも、同居する家族がいないと、
こんな事が起こるという事をお伝えしたくて
記事にしています。
あくまで叔父と叔母における事例です。
すでに二人とも亡くなっていますで、
これは回想記録です。
この時叔父は亡くなり、
叔母は1人暮らしになって、
介護サービスを使うようになりました。
79歳‐レビー小体型認知症
本態性振戦もちで、
いつも身体が左右に大きく振れています。
歩行はすでに困難を極めていました。
栄養不足のため、体重は30㌔を切り、
骸骨のような様相でした。
息子は叔父の死後、
お嫁さんと息子がそれぞれ週に一度
隣の県から見にきてくれますが、
しょせん週に一度の数時間、
大ざっぱに分かっても、
詳細は把握できません。
結局、介護に関するキーパーソンは、
隣に住む姪の私が
担わざるを得ませんでした。
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独居になった叔母の生活のなかで、
私が最も気になったのが
お金の安全および管理でした。
昼も夜も戸締りをしない叔母。
柵のない窓は、いつも鍵を閉めてない事が
外からは透けて判る事。
昼は、玄関ドアは施錠せず誰でも入れる状態。
叔母が言うには、
インターフォンも電話も聞こえないから
誰か来た時に気づけない
というのが、その理由でした。
(補聴器はありましたが、
叔母は装着する意思がありませんでした。)
夜になっても玄関の鍵は施錠せず。
これは怖すぎると思い、
犬を散歩に連れていく夜の時間に、
必ず叔母宅の玄関ドアがしまっているかを
確認するのが私の日課でした。
(たいてい100%、開いている。)
そんな時は、
叔母に鍵をかけずにいる事を注意した後
息子から預かっている鍵を使って、
外から施錠するのが私の日課でした。
困り果てた私は、何とかせねばと、
叔母の注意を促すように、
玄関ドアに鍵を閉めるような
簡単なイラスト図を貼りましたが、
(小学生でもわかるような感じのもの)
頭に来たのか、
翌日に剥がされていました。
んが、はがされたのを見て
「オバちゃん、気分悪いと思うけど、
ここは我慢して、貼らせて。
オバちゃんが強盗に遭わないよう、
ちゃんとドアを閉めれるようにね。」
と、なだめてからは、
剥がされることがなくなりました。
もうお分かりかと思いますが、
独居はかなり危険な状態でした。
ご近所であれば、
老婆が一人で住んでいる事はバレバレ。
訪問セールスにもバレバレ。
玄関ドアが施錠してない夜、
叔母宅に注意をしようと上がると、
たいてい叔母は
こたつのテーブルにお金を並べ、
全ての貯金通帳を取り出しては
今ある自分の財産の合計金額を
電卓を使って
書き出す作業を繰り返していました。
この記事を読まれている方で、
高齢のご家族が同じ行動をされていたら、
認知機能の低下が
かなり進行しているのではないかと、
疑ってみてください。
預貯金額を覚えていらっしゃる方は、
そのような行動をしません。
命を守るお金の記憶が曖昧
=
記憶力の低下が、
かなり進んでいると思います。
そんなわけで
玄関ドアを開けっ放しのまま、
毎夜毎夜テーブルに
お金と通帳を並べる叔母。
『強盗さん、泥棒さん、
いつでもお金、盗めますよ状態』
これをみかねて、
私は息子夫妻にこの状態を伝え、
通帳がいつもむき出しの状態で
押し入れに散らばっている事態を伝え、
そろそろ財産管理を、
息子がすべき時期が来たのではないかと、
提案していた時期でした。
そんななか、叔母が
「お金を盗まれた」
と言って我が家に駆けこんできました。
正直、レビー小体型認知症の叔母は
妄想、幻覚、物事の湾曲理解が多いです。
しかしお金にだけは執着のある叔母ゆえ
まんざらお金が無くなったのは
本当かもとも思えたり、、、。
叔母宅は先ほどお伝えしたように、
空き巣や泥棒が数分で盗める状態です。
家に出入りする人なら
どこにお金があるかがすぐわかる状態。
財布はこたつの上に出しっぱなし
銀行の残額証明書もそこにおきっぱなし。
信託銀行の残額を知らせるハガキも
置いたまま。
何百万円もの残額がどこに預けてるのか
他人にすぐ判る、だらしなさでした。
週に一度来る息子は
知能が低い割には
口先だけはプロ級の2枚舌という
厄介な性格です。
どんなに叔母の独居が
危険な状態かを伝えたくても、
反応なし。
それどころか、私がおくる情報faxは
お嫁さんが外出中の
夕方指定にしてくれと言われる始末。
理由は、お嫁さんが
呼び出し音が嫌いという理由。
息子は、
隣に住む従姉妹に
自分の親父の面倒をみてもらっても
ありがたいどころか、
いつもうるさいくらいに
思っていたと思います。
(同居をしてないと危機を感じれない典型)
それでも、
危険にさらされてる老人を
知らんぷりすることも出来ず、
財布をひとまず覆い隠せる箱や、
通帳をまとめて収納できる
ファイリング袋などを買ってきては届け、
とにかく叔母宅に散乱する状態を
なくす事にしました。
気になっていたのは、
叔母は用心という概念が無い事。
こうしてお金や通帳を整理しても、
出入りしている人の前で、
平気で押し入れを開け、
それに置いている紙封筒から
お金を取り出して払う姿を
見せていた事です。
のちに叔母宅の押し入れには、
暗唱ダイヤルと鍵の二重の安全のある
中型金庫を注文する事を息子に提案し、
取り寄せましたが、
このお話はまた後日。
そんな理由で
すでに独居は安全面の観点からも
盗難や紛失など、
金銭管理、財産管理の点でも
危険と隣り合わせでした。
ちなみに叔母の死後、
警察の地域の巡回調査が、
我が家に来た事があり、
(私は姪にあたりますから)
叔母宅がオレオレ詐欺リストに
載っていた事を教えてくれました。
一度リストに載った電話番号情報は、
詐欺業界のなかで回されるのだそうです。
(リストの売買。
これ、知ってました?)
実際、叔母が独居になって
ちょっと驚く詐欺電話がありました。
(この話に関連する記事は、また後日)
そんななか、叔母が
「お嫁さんに金を盗まれた」と
すごい形相で、
我が家に駆け込んで来ました。
3日前に、押し入れに入れておいた
紙封筒の中の入3万円から
2万円が抜き取られていると言います。
しかし、犯人扱いの嫁さんが
叔母宅に来たのは4日前。
疑わしいその期間には来ていませんでした。
(息子にも電話をして確認済み)
家に上がっていたのは
介護ヘルパーさんのみ。
これが叔母の「お金取られ妄想」なのか、
はたまた
お薬を届けてくれな薬局の方なのか、
外から素早く入った空き巣なのか、
それ以外の誰かが盗んだのか。
(長くなるので、続きは次回の記事で)