まずこの記事についてです。
この記事は介護ヘルパーさんを
否定するのを意図したものではありません。
でも、同居する家族がいないと、
こんな事が起こるという事をお伝えしたくて
記事にしました。
あくまで叔父と叔母における事例として
ご参考にして頂ければ幸いです。
すでに二人とも亡くなっていますので
これは回想記録です。
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これはある日の叔父叔母夫婦の夕食です。
当時、寝たきりの叔父81歳、叔母79歳
息子は結婚して隣の県に住んでいますが、
この頃、一切放置。
隣に住む姪の私が
たびたび危険を知らせるものの、
息子、嫁とも、
両親に関わる病院や私からの電話に
あえて出ずの状態。
ある時は、私がかけた電話を、
受けたあとに
ブチっと切られた事もありました。
この日は何も食べるものがなくて、
叔母が台所にあった素麺を
叔父とともに食べていた
テーブルのショットです。
茹でた素麺と、
つゆしかなく、
薬味のネギや生姜もない。
糖分、オンリー。
冷蔵庫を見ると、ほとんど空っぽ。
これは夜でしたが、
お昼も同じ、昼夜ともに素麺。
わずかなおかずは、
タッパーに入った
大根の人参のなます。
栄養のない酢の物。
6日前にきたお嫁さんが作った残りを
毎日毎日少量づつ食べては
なくなるまで食べていたようです。
叔父は肝硬変を患ったあと
肝臓がんになり、
ほとんど寝たきりでした。
叔母がつききりで介護。
しかし、その叔母は
レビー小体型認知症で
被害妄想がひどく、
補聴器をつけずしているので、
こちらの会話のキャッチボールは
一切できず。
一人ワンマンショーのように
喋り続けては、
何かを罵倒している時もありました。
なぜこの日の撮影をしたかというと、
近々控えている認知症査定のために、
日常がどういう状態かを
息子夫婦と、
査定員に知ってもらうための
資料づくりでした。
(認知症査定の立ち合いにさえ、
息子夫妻は来ず。)
すでに叔母の体重は29キロ。
生きた骸骨でした。
若い者が同居しないと、
まともに生活できない状態は
これ以外をみても明らかでした。
この頃には介護ヘルパーさんが
週2回来ては、
食事のお世話をしていたのですが、
私から見て、
まったく無意味のヘルパーさんでした。
「何を作りましょう~?」と
叔母はヘルパーさんに聞かれても、
食欲のない叔母は答えが思いつかず、
「今日はいいわぁ~。
自分で買ってくる。」
と返事をする。
買い物に行けないから、
ヘルパーさんに
来てもらってるのですが、
そのまま、
「はい、そうですか。」
と言って、
おしゃべりで終わる45分。
(このツケで、叔母は隣に住む
当時86歳の私の母に、
「今日ヘルパーさんが来たけど、
何にもいらんて言ったもんだから、
姉ちゃん、食べるものがないねん。」
と泣きついては、
「あんた、可哀そうに~!」
と思ったアルツハイマーの母が、
ヨタヨタの歩行で
妹のお刺身を買いに行くという状態。
そんなとんでもない日が時々訪れます。
(私は外出して知らず、
後でそれを知って
怒りが湧き上がる。)
これだと、食事介護のヘルパーさんの
意味が全くありません。
本人が
「今日は買い物はいいわ~。」と
言ったとしても、
ルビー型認知症を考慮し、
歩行も困難の事を考えれば、
何が何でも、数日分の食糧を
用意してほしいものです。
その日の夕食さえ、
何も作らずおしゃべりして帰る・・・
ありえます?
もちろん
調理してくれた日もあったようですが、
それらはその日の夕食か、
多くても翌日のお昼まで。
また次に訪問に来てくれるまで、
食料のない日が続くのです。
そんなことを見かねて、
夜にバナナジュースを
作ってもっていったり、
食事のおかずを余分に作って
あげたりしていましたが、
こんな事をずっとし続けるわけにはいかず、
叔母にはうちの家と同様、
宅配弁当を頼んで
もらった時期もありました。
が、あまりにも味が低カロリーで、
何より値段が高くつき、
毎回毎回、よく似たお味で
あっという間に
我が家も叔母たちも飽きました。
ヘルパーさんが買い物を代行して、
色々な食材で調理してくれることは
ありがたいことですが、
出来たら、
こんな風にしてもらえばいいのにと
思ったことがあります。
次の訪問まで、
カンタンレンジ料理や
日持ちのするお惣菜の買いだめです。
例えばこんな風にです。
なんでもいいんです。
バリエーションが豊かで
賞味期限が1週間はもつもの。
肉団子、もつ煮込み、肉じゃが、
レンジでチンして食べれる安いものは
今じゃ、たくさんあります。
ポテサラ、ゴボウサラダ、
サラダチキンなんて
味付けノヘタな方より、
ずっと美味しいものが
最近たくさん出回っています。
依頼者の方が
カリウム不足にならないように、
カットキャベツや、ベビーリーフ、
生野菜パックだってあります。
カットフルーツのパックも売ってます。
ないなら、カットして1日ごとに
ラップしてもOKですし。
お腹すいた時に、食べれるものを
常時準備してほしいのです。
そうした食材があるという前提で、
そこに調理したものを訪問日に
作ってあげれば、
家族は、安心するのではと思います。
最近では、
自分の調理よりもはるかに美味しい
レンジでチン料理。
レンジでなら、
お年寄りにも出来るかと。
これが出来なければ、
施設入所のレベルですよね。
もちろん、肉の量は少ないでしょうが、
高齢者の方は、
そんなにカロリーを摂取しなくてよい身体。
パスタも、
そのままチンすれば、
びっくりするほど
美味しいものがあります。
食事ヘルパーさんにして頂きたい事は
他にも幾つかありました。
次の記事に続きます。