安眠できない夜<介護の現実> | あなたに,も一度恋をする

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わんこと,お花と,お料理と…そして介護

こんにちはminntaです。

書きたかった介護日誌

少しづつ筆が進んできました。

介護にご興味がある方のみ、

読んでくださいませ。

 

 

(簡略な自己紹介)

私の母はアルツハイマー型認知症。

現在介護度3です。

ロングショートで特養にお世話になり、

月に5泊6日で自宅に帰ってくるときに、

姉と1日交代で介護をしています。

今月はコロナで県外の姉が来れず、

一人での自宅介護となります。

 

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今日はロングショートの母を、

帰宅させて4日目となりました。

24時間見守りのつらさは、

母が夜に眠ってくれない事です。

被介護者が夜眠ってくれないのは

介護者にとって、

つらい夜になります。

 

その苦肉の策として、

母に軽い睡眠導入剤のルネスタを

1錠、飲んでもらっています。

(・・・と言っても、朝まで寝てもらった事がありません。)

 

昨夜は少しばかりつらい夜でした。

母には、夜中の12時に

睡眠導入剤を飲んでもらいました。

普通であれば、

朝の6時まで効き目があるお薬です。

 

と同意に、

私はこのお薬よりも効き目の強い

マイスリーを1錠飲みます。

これを飲んでも元々過敏なので、

母の動きを察する事が出来ます。

これを飲まないと逆に神経がさえて

一睡も出来ません。

 

昨夜はひさびさに熟睡できるかなーと思った3時、突然、目の前に母が・・・。

 

「今、朝の3時よ!ねぇねぇ、朝の3時!」

 

そのあと、

愛犬に向かってしゃべり続けてる。

何~?トイレ~?

 

ひとまずトイレ補助をして

ベッドに寝かせたあと、

私は再び床について、

『朝まで眠れますように。』

と祈るような想いで・・・。

 

そうして時間がかかったものの、

ウトウトがようやく訪れた瞬間、

また目の前に母が!


「ね、朝の4時よ!4時なのよー。」

 

ここで思った!

もう、トイレは放置しよう。

アタシの身体が壊れちゃう。

きっと今夜はウンチは出ないはず。

尿パッドは多少ずれても

朝までは漏れないはず。

ここからは一人でトイレ行ってもらう。

そうして布団をかぶって眠ったフリ。

 

しかし母はその後も

わけのわからない話を

愛犬に向かってしゃべり続けてる。

 

「もう一人のminnちゃんは今どこ?

もう一人のminnちゃんの旦那さんはどこにいるのかしらねぇ~!」

 

忍者じゃないし、

あたし達、分身できないし。

 

「アタシの学校はいつからだったかしら~。」

 

あんた、もう89歳だし!

学校行ってないしー。

 

「ね、ぷうちゃん、わかる?アタシはねぇ~。」

 

わけのわからぬ独り言が

その後も20分以上続く。

そしてアタクシ、

ついにブチ切れた。ムキー

 

布団をはいで立ち上がり、母に言った。

「ええ加減にせんかい!

今何時と思っとるんじゃい!」

 

アタシの怒りが伝わって、ひるむ母。

私に連れられてベッドの中に入る母。

 

アタシはもう我慢ならねぇと思い、

自分の部屋からもってきた、

耳栓を!

 

 

これ、かなり音が防げる。

スイミング用の耳栓。

早速両耳に装着し、

興奮さめやらぬこの怒りを

鎮めるべく、

今度は精神安定剤を服用して眠りについた。

 

途中目覚めた時に、

やっぱ全く聞こえないとまずいと思い、片耳はずした。

母はその後も、うろちょろと登場しては徘徊しているようだった。

 

気づいたら時は、朝の9時。

あ~、9時まで寝れたんだ~。

こうして、

ようやく5時間の連続睡眠が

3日ぶりに出来たのでした。

 

母が滞在している特養で、

夜中に徘徊している事は、

時々お知らせ頂いて知っています。

申し訳ない気持ちでいっぱい。

 

睡眠は被介護者だけでなく

介護者には特に重要です。

睡眠不足は怒りの感情を

容易に生じさせるし、

何より健康を害します。

そうなると、

いったい誰が介護できるの

って話になります。

 

さてさて、

今夜は自宅最終日の夜。

日中に、手足の爪切り、耳掃除、

補聴器のメンテナンスを終えました。

あとは鼻毛切り、顔そり、

眉そりをすれば完了です。


「いくつになっても乙女だからね。」と言って手入れすると、母はにっこり笑います。

 

今夜は、

母に優しく出来る夜となれますように。