小雨の降るなか、夫と行ってきました。
NHK大阪・・・の隣にある、そう、ここは・・・

大阪歴史博物館です。
期間は、<平成28年9月17日(土) ~ 11月6日(日)まで>
NHK大河ドラマ特別展「真田丸」が開催されています。

夫には初めてだった大阪歴史博物館
事前にNHK『美の壺』で戦国時代の鎧を見ていたから、
本物の鎧と兜に、気分はワクワクのようです。
入口には真田丸のポスターが設置されていました。
NHK大河ドラマ『真田丸』は、脚本良し、役者良し、
音楽良しっ!

さて、この大河ドラマ、信繁として今まで歴史に忠実に描かれてきたようですが、
いよいよ「大阪の陣」に向けて、信繁の名は、
物語として語り継がれた「幸村」へと変化していくそうな・・・。
同時に堺雅人さんのこのポスターは、髭の生えた雄々しい姿に取り換えられるみたいです。

ということで、気分高まるなか、
入場料1300円と音声ガイドを別払いで貸りて入場しましたら、
イヤホンから流れてくるのは、なんと草刈正雄さんのナレーションではありませんか!
(と言いつつ、草刈さんのブログをいつも拝見しているので知っている。)
しかし、昌幸ロスの私には、嬉しいなぁ~。
昌幸パパ、会いたかったよぉ~!
会場では、さまざまの展示がありました。
なかでも私を釘づけにしたのは、京都府豊国神社所蔵の真田家の馬具。
重厚な野趣あふれる鉄と皮、そこに実に繊細な漆や飾り紐での装飾がなされ、
しばし見入ってしまいました。
戦国時代の武将たちが鎧兜を身にまとい、
こうした馬具を馬に取り付け戦場に出ていたのだと思うと、
番組『美の壺』の語りどおり、この時代の戦いは同時に武士たちのファションを競う戦いでもあった
ということに、頷ける気がしました。
今回の展示には、重要文化財の『関ヶ原合戦図屏風』をはじめ、
『川中島合戦図屏風』や、『関ヶ原合戦図屏風』、『大阪夏の陣図屏風』などの屏風が何点もあり、
そこに描かれた壮大な物語を想像しつつ、なんと細かく緻密に描かれているのだろうと
眺めながら、驚嘆のため息が出ました。
西欧の美術も素晴らしいけど、この時代の㎜単位をさらに分割して描かれたような描画は、
日本ならではないかと思いました。
また、『大阪夏の陣』で打たれた大砲・フランキ砲の実物の展示を見たり
徳川が埋めた大阪城外堀の土のなかから、のちに出土した頭蓋骨には、
頭上を切られた刀傷は、骨をえぐるほど深く長い溝となり、
いかにこの戦いが壮絶なものであったかを示していました。
また、豊臣家栄華を極みを彷彿とさせの復元された名刀(復元)も展示され、
まさに栄枯衰退。
またこの特別展には、多くの書状や朱印状も展示されていました。
真田昌幸や信繁、信之の書状、
ドラマに登場する武田信玄や北条、豊臣秀吉、豊臣秀忠、石田光成、
これらの直筆の書を見ていると、
「架空の人物じゃなくて、実在していた人物なんだよね~.]
書を眺めながら、彼らの息づかいを感じる思いになりました。
それらの書は、実にほれぼれする達筆なものばかりで、
特に武田信玄、真田昌幸は強くて美しい筆使いで、
石田光成はドラマで描かれていたように、忙しく筆を走らせているような書状でした。
(伊達政宗はPOPな字体で、豊臣秀吉は達筆ではなかったです。)
また、信繁の九度山での厳しい暮らしのなか、切羽詰まった日常を垣間見られる書状がありました。
信繁の現存する史料からは、「真田丸」で描かれているように、
真田信繁は実に実直かつ、人を思いやる性格が伺えるのだそうです。
そうこう2時間近く、じっくり夫と鑑賞した特別展
来てよかったなぁ~と思います。
この展示場が建物の6階にあり、出口を出ると大阪城が一望できる小スペースがあります。
豊臣を滅亡させた『大阪の陣』、そこで命を落とした武者たち・・・。
どんな人たちがどんな想いで戦い、亡くなったのだろうと思うと、
なんとも言えない気持ちになりました。
しかし時代を転換させたその激しい動乱は、今はもう、遠い遠い昔の出来事・・・。

開催期間中、大阪に来られることがある方は、
この大阪歴史博物館にぜひ、お立ち寄りくださいましです。
