今朝、パレードを切って、テーブルに飾りました。

ゴールデンウィークに合わせるように毎年咲くベランダのつるバラ
「ほら、綺麗でしょう?」と夫に見せて微笑む私は、
バラを育てて6年の歳月を迎えました。

時は瞬く間に過ぎて

早6年・・・。

その間、いつのまにかバラは私にとって、かけがえのない存在になりました。

蕾は未来を期待する「希望」の象徴

そして、咲きすすむ「時の経過」に、尊さと、はかなささえも感じさせ、

その姿に、しばし息を呑むのです。


夜の闇から日の出が上がっていくとき、

花もまぶしそうに陽を見つめながら目覚め、

枝を光に向けて

一心に伸ばしているのです。

乳飲み子が母なくしては生きていけないように、
バラもまた、光なくしては育つことができないことを教えてくれているかのよう。

ベランダのわずかな空間に広がるパレードの小路

「今年もありがとう。」とつぶやきながら、シャッターを切ります。
朝は光の輝き溢れるシーン

そして、たそがれの夕刻にレンズを向ければ、

朝とはまた違ったパレードの

憂いに満ちた姿に出会うのです。


そして、昼にレンズを向ければ、
笑顔いっぱいのパレードに出会った気がして、
私も思わず、笑みがこぼれて

あふれる花を見上げては、
1年間世話をしてきた甲斐があったと、誇らしげな気分になるのです。

今年もありがとう。
咲いてくれて、ありがとう、
ありがとう、パレード・・・。
我が家のわずかな空間には、私の愛がいっぱい。
あなたの優しい香りに包まれる時間は、私の貴重なやすらきの時間です。
