年の暮れ差し迫る今日、
ダァーさんと、神戸市立博物館に行ってきました。
そこで、オランダのマウリッツハイス美術館展が開催されてるのです。
9月29日~来年の1月6日までです。
残りわずかの日程。
これを逃すと、もう二度と逢えないと思い、
ダァーさんに約束をとりつけて、ようやく行っってきたのです。

朝9時に起きて、10時半に大阪を出発。
神戸三ノ宮についたのは、12時でした。
ここは、20代の東京に転勤する前の1年間、仕事でよく来た場所でした。
なつかしいです。
あの頃、古びた建物もたくさんありましたが、大震災で倒壊した建物も多かったでしょうね。
駅を降りると、みちがえるような綺麗な建物が並び、
そのおしゃれな街並みに目を見張りました。
震災後の復興は立派です。
こんな風に、東北や福島も復興できたらどんなにいいだろうと思いましたが、
福島は今も人の住めない地域も多く、
それを思うと、心が痛くなりました。
三ノ宮は、また、空気もきれいです。
「ダァーさん、空気、綺麗やわ~。」と言うと、
「そりゃ、山に囲まれてたら綺麗にきまってる。」とダァーさん。
「おしゃれやねぇ。三ノ宮は。」
「おぉ、おしゃれだなぁ。」
そうして到着した神戸市立博物館。
入口に行くと、3名の男女グループから声をかけられました。
嬉しいことに、1枚余っているという、無料チケットを1枚頂いたのです。
嬉しい出来事です。
ヾ(@~▽~@)ノ

館内は、オランダのマウリッツ氏が集めたコレクターが展示され
フェルメールの2点以外に、
レンブラント、 ハルス、 ルーベンスなどの巨匠の絵画がありました。
その緻密な筆遣いと光の効果の見事な美しさに、しばし酔いました。
今回の展示のなかで、私が特に惹きこまれたのは、
レンブラントの「シメオンの賛歌」でした。
レンブラントの絵画は、あまり好みではないですが、
この小さなキャンパスに描かれた壮大な教会の構図とイエスを照らす光は
強烈にひきつけて、私を敬虔な気持ちにさせてくれる
そんな忘れられない作品になりそうです。
私達は、ナレーションを聞くことのできる音声ガイド・プレーヤーを貸りたので、
絵画の前に立ち、その絵画のナンバーを機械にプッシュすると
イヤホンを通じて、音楽とナレーションが聞けます。
とてもわかりやすくて、1機500円払って、貸 りた甲斐ありでした。
音楽は ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクの
「イオニア旋法によるエコーファンタジー」。
スウェーリンクといえば、西洋音楽史の先生のことを思い出しました。
流れるチェンバロ音楽.。
優雅で心地よく、ゆったりした気持ちで絵画を鑑賞させてくれました。
そうしていよいよ、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」
その人気から、作品は2階一間貸切りの中央に飾られ、
観客が順番に列になって並び、歩きながら鑑賞するというものでした。
真ん前の鑑賞時間、一人2秒というところでしょうか。
薄暗い部屋の壁にかけられ、オレンジのスポットライトに照らされた少女は
やはりどこか神秘で、つややかな美しさでした。
フェルメールが、モデルなしの想像のなかで描いたとされるこの絵画。
フェルメールが亡くなった時の遺産品のなかに
「トルコ風の女性絵画2点あり」と記録されていたそうで、
その2点のうちの1点ではないかと言われています。
だとすると、フェルメールは、生涯、この作品を手元に置いていたことになります。
作者が生涯愛した作品。
そう思うと、こうして眺める鑑賞が、一層価値があるように思えてきます。
絵画は、思ったよりも小さなキャンパスでした。
絵画の大きさ体感できるのは、直接鑑賞ならではですね。
ただこの絵画を真っ暗な闇に当てられたスポットライトではなく、
自然光の入る室内で鑑賞したいと思いました。
絵画の印象はおそらく変わってくると思います。
マウリッツハイス美術館にこの絵画が戻ったら、
そこでは、そうした明るい陽射しも差し込むなかで、鑑賞できるのでしょうね。
こうして鑑賞が終わったあと、ダァーさんが、
「もう一度、真珠の少女を見たい。」と言うので、
2階に上がって、また人の列に並んで、鑑賞してきました。
無理言って付いてきたもらったダァーさん。
美術鑑賞も嫌いじゃなかったんだと判り、とても嬉しかったです。
そうそう、私たちが美術館に到着した時には、すぐに入場できたのに、
帰りには、入口は長い行列が出来ていました。
早めに来て、大正解。
(*^-゜)vィェィ♪
そうそう、館内で、ポストカードになったはがきサイズのミニ本買いました。

え、これ、フェルメールじゃないって?
そこんとこは、ご愛嬌~!
私の好きなクリムトです。
ページをめくると、
こんなかわいい色彩の作品もあったんですね。
ほ~んと、カワイイ★

で、これまた館内に売っていたもので、
オランダのお菓子2種。
お留守番のぷう子へのおみやげです。
=^-^=うふっ♪

ということで、今日がブログの書き納めです。
いつもクリックして読んでくださっている方もいて、嬉しく思っています。
来年もよろしくお願いします。
良いお年をお迎えくださいね。
♪ (^ー^)ノ☆*.。
minnta