ゆうべの夢は、なんだか素敵な夢だった。
目覚めた時には、ちゃんと覚えていたのだけれど、
二度寝した後、その大半を忘れてしまったのが悲しい。
どんな夢かというと、
私と大親友のクロちゃんと二人で、何かの目的のために
ある会場に来ている。
そこはホテルのなかの会場のようでもあり、
どこか豪華な感じのする空間。
二人でクロちゃんの娘のMちゃんのピアニストとしての活動について話をしていると、そこに知り合いの音楽家がやって来た。
久しぶりにお目にかかった。
「お久しぶりです。」と声をかけると
1メートル先のその音楽家は、まっすぐこちらを向いて、うなづかれた。
「先生、今日は?」とお聞きすると、どうやら、今日、この建物のなかの音楽会で指揮棒を振るうとおっしゃる。
見ると、ネクタイをされてない。
私はテーブルにあったクリスタルのガラスにいけられたサーモンピンクの薔薇の花びらを手のひらでもいで、優しくその音楽家のネクタイをつけるであろう場所にひとつひとつ、そっと貼り付けた。
花びらがなんとも美しく、女性のドレスの飾りのようでもあったが、
みるみるうちに、そのサーモンピンクのやわらかい花びらたちは変化して、ワイン色のキリリとしたネクタイへと変化した。
そこで夢が醒めた。
まるで魔法のような夢だった。
私の夢には色があって、
時折、それが強いインパクトになって記憶のなかに残る。
恐ろしい夢も見るけれど、美しい夢をみることもある。
さて、今夜はどんな夢の世界が待ってるのかな・・・。