トルコ南東部の震災発生より110時間を過ぎました。
亡くなられた方にはご冥福を、被災された方にはお見舞いを申し上げます。
なんて言えますか?この光景を目の当たりにしたら言葉を失いますよ。
震災のなにを書いても白々しく思えてならず今まで沈黙していました。
というか、地震発生からの72時間はただただ現地のニュースやツイッターから見守るしかできなかったのですが…
フェーズが救命救助から被災者支援→復興支援と変わってくるので、99年のマルマラ大震災で現地で被災者・被災地支援活動をした者としての気づきを発信していきたいと思います。
今現地にいない我々ができる最善の援助は「お金をおくる」ことです。
現地の状況はそこにいる人間でないとわかりません。よかれと思って送られた物資が不必要でゴミとなってしまった事例をたくさん見てきました。
義援金を送り、現地の人間の判断により、必要なものを必要な時に必要な場所で使ってもらうことが一番の援助です。
そのためには確実に被災者のために使ってもらえる信用のおける団体に援助をすることです。
そしてハッキリ言いますが、善意だけでノウハウのない、クラファンで寄付金を募るようなところはぜひ避けていただきたいです。
どこに募金をしたらいいか、寄付をしたらいいか迷っている方は下記を参考にしてみてください。
在日トルコ大使館・名古屋総領事館 → AFAD(トルコ災害緊急事態対策庁)
AFADはトルコ内務省の管轄で、在日トルコ大使館・名古屋総領事館あての寄付はAFADに届けられ救援救助から復興までの幅広い支援に使われる。日本円で募金可能。
AHBAP(アフバップ)
トルコのロックミュージシャン・ハルク・レベントが創設した人道支援NGO。
AFADか、AHBAPか?と言われるほどの積極的な被災者支援を展開している。
財界・芸能界など影響力の大きい人物に働きかけ支援を呼びかける。
若いメンバーが多いせいか、IT、SNSを駆使して支援や寄付、活動の状況を公開している。
ツイッターでは「トルコのキムタク」クワンチ・タトルトゥーが電話で建機の手配をする映像などみられる。
日本からの支援は以下リンクよりカード決済が可能。(英語で説明あり。)
トルコからはオンライン募金のほか、hepsiburada.comやtrendyol.comのAhbap支援物資キャンペーンカテゴリーから物資を購入すると直接被災地に送ってくれる。
日本赤十字社 → トルコ赤新月社
市役所・区役所などの募金箱はほとんど赤十字への募金となります。
99年の震災では赤新月社の中抜きが問題になりましたが、支援が手薄になっているシリアも対象となっていることから意義のある寄付先の一つ。日本円での募金が可能。
2023年トルコ・シリア地震救援金|国内災害義援金・海外救援金へのご寄付|寄付する|日本赤十字社 (jrc.or.jp)
ダルシュシャファカ(Daruşşafaka Society)
1863年創設の全寮制で孤児の教育や自立支援を行う団体。
トルコ国内で富裕層や財界からの手厚いサポートがある。
震災孤児の受け入れを表明していること、両親や家族をまるごと失った多くの孤児が予想されることから長期支援を考えている方に。
日本からはカード決済が可能。
Donations | Darüşşafaka Society (darussafaka.org)
CYDD現代生活支援協会(Çağdaş yaşam destekleme derneği)
全国に122支部、21000人の会員を擁する。教育や地方の女性の自立支援などに力を入れているNGO。
会員は女性教員や援助を受けた子女が多い。
99年マルマラ大震災の被災地・アダパザルにおいてJICAのカウンターパートとして被災した女性とこどもの支援を行った実績がある。
被災後の心のケアや教育など長期支援を考えている方に。
Çağdaş Yaşamı Destekleme Derneği (cydd.org.tr)