6月15日、私の生徒さんが結婚式を挙げました。
市内にある楽器店2Fの、スタインウエイがおいてあるスタジオに、新郎新婦、司会進行である楽器店の店長さん、私、の4人が集まりました。
まずは、私と店長さんのために新婦が、シューマン作曲、リスト編曲の、ミルテの花より「献呈op.25-1」を弾いてくれました。
1音弾き始めたとき、「ああ、こんな綺麗な音を鳴らすことができるようになったんだ。」と思うと目頭が熱くなり胸がジーンとしました。
この出会いは、新婦であるS先生が、自分の指導法に自信がないと、楽器店の店長さんに相談したことから始まりました。
店長さんのお勧めで、S先生は、私のところを訪ねて来て下さいました。
「基礎から勉強しなおしましょう」ということで、生徒さんになったつもりでレッスンを受けてもらうことになりました。
S先生はとても才能豊かな方で、どんどん吸収していかれました。
ところがある日、突然レッスンに通うことができなくなりました。
体調不良ということでしが、嫌な予感がして、連絡をしてみました。
S先生に運命の転機があり、私と店長さんだけに打ち明けてくれました。
それから、店長さんと私とで、S先生の手助けになることが、なにかできないかと奔走しました。
結局、乗り切ることができたのは、S先生のがんばりでした。
それから、レッスンを再開しました。S先生はどんどん成長していかれて、生徒さんをコンクールに出したり、教室での弾き合い会をされたりして活躍され、ほっと胸を撫で下ろしました。
ある日、彼氏ができたから会って下さいと言われました。その時の喜びは言葉に表せないほど嬉しかったです。
レッスンの時間に彼がご挨拶にきて下さいました。
とても、誠実そうな明るい方だったので、安心もしました。
そんなことが頭の中でぐるくと走馬灯のように巡り、「献呈」の曲が終わりました。
そのあと、なんと、二人のDuoが始まったのです。
新郎さんは、子どものときに1度ピアノを習い始めたものの数ヶ月でやめてしまったと聞いていました。なのに、二人で「ユー・レイズ・ミー・アップ」という曲をとても素敵に演奏して下さいました。
コロナ感染のことがあり、仕事が大変なこの時期に、一生懸命二人で練習したのでしょう。
ここからは、サプライズです。
ご両親が来られますが、二人はかくれていて、
私が弾く、結婚行進曲に合わせて二人の登場です。
ご両親が来られました。
店長さんが、誘導してご両親が着席されました。
「今、ピアノの前に座られているのが、竹本先生です。」と店長さんが言うと、突然、S先生のお母様が「えっ!!」と驚かれ、私の顔をみて「色々力になっていただいたのに、ご挨拶もできないで」と感極まって号泣されました。そうです。初対面だったのです。私もこられきれず、泣き出してしまいました。
ピアノは弾けないかもと思ったのですが、「心を込めて弾こう」と思いました。
結婚行進曲に合わせてお二人が登場。
とても綺麗な花嫁姿。お二人からご両親や私達2人に感謝のお手紙を読んでくださいました。
もうみんなで大泣き(笑)
それから、店長さんと私はスタジオを去りました。あとは新郎新婦、そしてご両親で楽しいひとときを過ごされたと思います。
短い時間でしたが、一生涯忘れることのできない時間になりました。
おめでとう!!そして、お二人の幸せをこれからも祈ります。こころのこもった結婚式をありがとう!!
竹本喜代美

