小石原焼
福岡県東峰で焼かれている小石原焼。1662年に福岡藩三代藩主 黒田光之が伊万里から陶工を招き窯を開かせたのが始まりと言われています。やがて同じ東峰で焼かれていた高取焼と交流するようになり本格的に陶器が作られるようになりました。
高取焼は茶陶中心に焼かれ藩窯の性格をおびていきますが、小石原焼は皿、飯茶碗など日常の器を中心に焼かれ、民窯として発展していきます。
小石原焼の模様の付ける手法として、刷毛目、飛鉋、櫛描き、流しがけ、打ちがけ などがあります。
柳宗悦(やなぎむねよし)、濱田庄司らの民芸運動で、小石原焼から伝わった小鹿田(おんた)焼が注目されるなか、小鹿田焼のルーツである小石原焼も注目されるようになり、柳宗悦、濱田庄司、バーナードリーチらも小石原焼を訪れ全国的に知られるようになりました。
当店で販売している、小石原焼 柳瀬本窯の刷毛目湯呑み茶碗です。
テンポよく刷毛目が付けられ、綺麗です。
小石原焼、小鹿田焼の湯呑み茶碗では飛鉋(とびかんな)はよく見かけますが、刷毛目の湯呑み茶碗は少ない印象です。
落ち着いた良い色合いです。
かなり薄く造られていますが土の性格からか、お茶を煎れても熱の伝導は柔らかで持ちやすい印象です。
刷毛目を入れた後に丁寧に削られています。
北海道函館市大町1-1
函館基坂(もといざか) 民芸はこだて
営業時間:11:00~17:00
朝茶 7:00~ 9:00
定休日:土曜、日曜、月曜
お盆休:8月11日(水)~23日(月)