夫の孫を預かっていました。

 

24歳のアメリカ人女子で、ドラッグとアルコール依存から回復中で、双極性障害と統合失調症と診断されています。

自殺企図があるのに精神科へ入院するのを拒否したために、リハビリ施設を追い出されたので行くところがなくなってしまったので数日でいいから泊めてほしいと言われました。

 

問題が多い子であることは承知していました。でもホームレスにするわけにはいかないと思い、迎えに行きました。

 

言っていることは一貫性がなくて、子供っぽくて、めちゃくちゃでした。でも、自殺を考えた時、「イエスが私に死んでほしくないと言った」と言いました。両親は無宗教ですが、子供の時におじいちゃん(私の夫)と教会に行ったことはあったそうです。

 

インドの孤児院から養子としてアメリカに来たのが2歳、実の親に家を追い出されたのが24歳の時です。実の親にも育ての親にも受け入れられなかった子にとって、自分が神の子として愛されていると感じてくれさえすれば、この苦境を乗り越えられるのではないかと思いました。

 

私が行かせたいんじゃないんだよ、イエス様が来てほしいって言ってるからと嫌がる子を御ミサに連れて行きました。食前と食後には十字を切ってお祈りをしました。依存症のリハビリ施設ではハイヤーパワーという言葉を使って、自分の力ではどうにもできないことを認めることを学んだはずです。精神疾患とアメリカ人特有の自己中心的な考えから少しでも抜け出せる機会を作れればと思いました。

 

しかし、6週間後、もうここには住みたくから精神疾患者のためのリハビリ施設に入居したいと言うようになりました。

そして先日、女友達のアパートにリハビリ施設の人が迎えに来るから送ってほしいと言われました。送っていったらそれが嘘だということが判明したのですが、そのまま置いて来ました。女友達と二人で行き先を考えることでしょう。

 

どうかこの子の回復が守られますように。お祈りください。