地方議員の情報発信は
インフルA型という診断でしたが、お陰様で大分回復して来ました。
そして今年も残すところあと一日、なんとか無事一年を終えることが出来ます。
振り返ると今年ほど地方議員が注目された年は無かったのではないでしょうか?
「セクハラ都議」や「号泣県議」など、世の中をお騒がせしていました。
ただ、いつのまにかその関心は薄れ、残念ながらいままでとなにも変わらなくなってしまうのではと、心配になってしまいます。
聞くところによると、兵庫県議会は事件以降、政務活動費(月額50万円)の使途を自主的に公開することにしたということですが、『議会事務局に来たら閲覧できます』というレベルで、まったくもって有権者をバカにした、前向きさは微塵も感じられない対応のようです。
東京都議会のヤジ問題も、一人の議員が名乗り出て手打ちなのか、それ以上の追及は今後も無いままで収束しそうな気配です。
国会では、報酬とは別に、毎月全国会議員に支給されている「文書通信交通滞在費」(月々100万円、年間1,200万円、こちらを参照⇒BLOGOS)の使途を公開しないままの現状を見直し、すべて公開すべき!という声が上がったものの、現状は維新の党だけがこの10月分からネットで自主公開に踏み切っているようですが、他党の追随はなさそうです(江田けんじ公式ブログ)。
この12月議会には、多くの地方議会で公務員の給与や期末手当が引き上げられていますが、あまりニュースになっていません。
そして、調布市議会をはじめ、いくつかの地方議会では(こちらの記事参照)、職員の賞与と同時に議員自らのボーナスがアップするという議案が提出され、有権者である県民や市民が知らないうちに決まってしまっている例があるようです(調査データはまだありません)が、これなどほとんど報道されていません。
結局は行政も議会も自分たちに都合の悪い情報は表に出そうとはしないし、マスコミは国でも地方でも、権力を有する側からの発進しか記事にしないし、権力側に不利益になる情報はニュースとして扱わない、という構図が出来上がってしまっているんだと思う。
それではいつまでたっても国民への政治の関心は高まらないだろうし、地方議員や国会議員の不祥事だってなかなか無くならないのではないかと思う。
「おかしな地方議員が居たら、選挙で落とすべきだ!」という声は良く聞きますが、おかしな事実や、議員の姿がニュースで伝わらなかったら判断も出来ない。
インターネットやSNS、もちろん街頭なども含め、地方議員の発進は以前と比べると格段に増えて来ていると思うが、まだまだだ。
我々地方議員自らの情報発信は、とてつもない努力が求められているのだということを、ベッドに横になりながら考えていた今日でした。
そんな訳で、新年になってもまた懲りずに発信続けて行きますので、どうかお付き合いください。
併せて、みなさんの生の声もどんどんお聞かせください。