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期限付き任用教員って…?

「みんなの調布」発行人の高橋ゆうじです。


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「期限付任用教員」という制度をご存知ですか?


高橋はその名称から“非常勤講師”などと同様と認識していたのですが、事実は少し違っていました。


先日ある市民の方から、いま現在そのポジションにいる方の情報を耳にし、調べてみてはじめて解ったのですが、これまた民間組織とは随分とその処遇などにも違いがあることも知りました。


いま手元に、東京都教育委員会の東京都公立学校教員採用候補者選考の実施要項があります。


それによると、東京都の期限付任用教員というのは、教員採用試験で惜しくも正規採用されなかったものの、


不合格者の中で成績が上位であり、期限付任用教員採用候補者の基準に達したと判断されるものの中で、受験申込時に期限付任用教員採用候補者となることを希望した者については、期限付任用教員採用候補者として名簿に登載します。とあります。


簡単にいうと受験の時に、もしも正規に採用されなかったときは、この「期限付き・・・」に登録しますか?と聞かれ(アンケート)、「登録する」と答えた人の中で、正規採用されなかった方々がこの扱いとなり、年度途中で教員の病気休職や退学、学級増など、教員に欠員が生じた時に臨時的任用教員として勤務します。


当然のごとく、その都道府県で欠員が生じなければ採用はないので、予測がたてられない訳です。


ボクが不思議だったのは、この制度の場合、登録者はただただ“待つ”しかない、とうこと。


そして、この登録者の存在は基礎自治体の教育委員会はまったく把握をしていない、ということ。


例えば、調布の小中学校で欠員が生じたときには、調布の教委は都教委にお伺いを立て、登録者の中から適材と思われる方の推薦を受けるんだそうです。


そして推薦をしてくれた方と面接により選考するという制度だそうです。


その他にも細かな条件が設定されていますが、この制度は都道府県ごとに少しづつ基準が違っているようです。


東京都の場合は「産休・育休補助教員」や「時間講師」とはまた別の扱いとなっています。


教職に就く方というのは、これらの条件をすべて了解しているということなのですが、例えば新卒でこの立場になった方は、その連絡を待つ間どうされているんでしょう?


いくつかの方面に取材をしたところ、塾の講師であったり、私学にアプローチしたり(都教委の領域ではない)、中にはアルバイトで繋いだり、なんだそうです。


でもって、登録は毎年更新されるので、翌年にも正規採用されなければ、また1年ただ“待つ”訳です。


とても不安定ですよね。


ここに登録している人が、調布市内で何名くらいおられるのか知る由もないし、財政の問題もありますが、ある一定数だけでも公共の施設などで雇用出来るようなシステムは出来ないものでしょうか?


教委に取材すると、毎年ある程度の任用はあり、まったくゼロというこのは無いということでした。


難しい問題ですね。