子育ては15歳で終わる。
「みんなの調布」発行人の高橋ゆうじです。
昨夜は地元で青少年健全育成委員会の定例会に参加。
新年度ということで、今年度の年間活動計画と役員改選が行われた。
その定例会でも報告させて頂いたのだが、先日(3/28)参加した調布市主催の健全育成推進地区委員を対象とした研修会の記録。
「こどもの居場所づくりを目指して ~いじめによる自殺の未然防止と早期発見~」と題して、調布七中の田代校長先生のお話。
先生の経験からいじめの早期発見、家庭との連携、いじめられている生徒、いじめている生徒へのアプローチ、指導法などについて伺って来ました。
とにかく実態の把握、しかも早期の発見がキーとなる。
把握にはいくつものアンテナを張り巡らし、生徒の学校や家庭での様子、地域の方々の目など、断片的なサイン(情報)をいかに繋ぎ合わせて実態を把握するかが重要と。
ついで、教職員のケアなのだが、とにかく触れ合い、共感することが大事。
そして、本気で生徒と向き合うことだと。
現状では学校の閉鎖性が課題になっているところも多いと指摘されていた。
高橋が印象に残ったは、校長先生の家庭での教育方針。
田代家では、小学校2年生から、食事を食べ終わったら各自が食器を洗い、キチンと拭いて食器棚に納めるところまでがルールと決めているんだそうです。
それぞれに家事の手伝い(役割)も明確に決め、責任を負わせる。
さらにさらに素晴らしいのは、20歳になったら家を出て行く(独立する)約束そうです。
なんか、いいと思いませんか?
また興味深かったのは、小笠原特有の子育ての環境。この島の学校は小中学校まで。
高校はないので中学を卒業すると子供たちは誰もがこの島を離れ、父島か内地に行くことになる。
『だから、“子育ては15歳で終わり”なんですよ』・・・って、考えさせられました。
学校でも家庭でも、そして地域社会でも、この田代家のルールのように、子供たち一人一人の役割を明確にし責任を持たせるということが、子育てには大事なのではないか?
子供たちは役割を与えられ責任を持たされることで、それぞれの価値、存在意義を認めてもらうことに繋がり、知らず知らずに、それがそれぞれの“居場所”になるのかも知れない。
高橋的にはとても苦手な領域なのだが、そんなことを考えさせられ、教えられたセミナーでした。