一般質問要旨 | 高橋祐司オフィシャルブログ「みんなの調布」Powered by Ameba

一般質問要旨

「みんなの調布」発行人の高橋ゆうじです。


調布市議会、今日は一般質問の2日目でした。
一般質問は他の議員の質問を聞くのも大事な勉強の場。今日いろんな勉強をさせてもらいました。昨日終わりました高橋の一般質問の要旨も今日まとめてご紹介しておきます。


テーマは「調布FM」というコミュニティーFMについて。

市役所横の「たづくり」3階にひっそりと本社があります。
正式名称は、「調布エフエム放送株式会社」
この調布FMに調布市は3,650万円の出資をしています(役所では「出損金」と呼びます)。


そして毎年、およそ5000万円強の委託料を拠出しています。
平成7年の阪神淡路大震災発生の際、地域内の被災状況や避難所情報、友人・家族のコミュニケーションツールとして、有効に機能したということで、その価値が着目され、全国の多くの自治体に普及しました。

調布FMも平成10年開局ですので、そのトレンドに乗って開局に至ったのではないか、と推測しています。

開局の目的には、「市民参加型の地域情報受発信基地として機能するラジオステーション」をコンセプトにおいて、地域に密着した番組をきめ細かく提供することにより、地域文化の活性化をはかり。地域社会に大きく貢献することと併せて、FM放送局が1995年に発生した阪神淡路大震災で緊急時の情報ツールとして活用されたことから。緊急災害時には災害情報などをきめ細かく伝達することあります。


放送時間は基本的に24時間。

年間の売上高は、直近3年間で、平成21年度:8,300万円、22年度:8,700万円、23年度:8,100万円。営業利益は、21年度:458万円、22年度:838万円、23年度:536万円。
一見、健全経営のようですが、じつはその売上げの6割以上を毎年、調布市業務委託料という形で拠出しているのです。

21年度:5,382万円、 総売上高の64.8%
22年度:5,446万円  総売上高の62.2%
23年度:5,264万円、 総売上高の64.3%

調布FMという会社は株式会社です。
その民間企業の総売上高の6割以上を毎年毎年、行政が支出している。
おかしな話だとは思いませんか?


『緊急災害時には災害情報などをきめ細かく伝達する』からという答弁でしたが、災害時にレギュラーの番組を中止して災害情報を発信するのはどこの放送局だって当たり前です。

地域に密着した詳細な情報を発信する為に地域に根差した放送局が必要なのは解りますが、問題は災害が起きた際に、全く知らないラジオ局、一度も聞いたことも無いラジオ局にチューニングするか?聞けるのか?ということです。いかに普段から聞いて貰う努力をしているのか?市民にどれだけ浸透しているかが重要になるのです。


調布市が毎年実施している「市民意識調査」によると、調布FMを「良く聞く・たまに聞く」を合わせても平成22年調査で9.4%、平成23年は「計画停電情報」あったからと推測しますが、12.0%です。

その同じ調査で「市報ちょうふ」は毎年約85%が「よく読む・たまに読む」と答えています。
その市報の印刷・発行に関わる予算が年間約8400万円です。
なんかオカシイと感じませんか?


「広告としての効率は妥当か?」とも質問しましたが、「武蔵野市とほぼ同様だから・・・」という答え(笑)

これからも継続して提言を続けていくことにします。