痛風、風が吹いた刺激だけでも痛いことから付けられた名前。痛風の歴史は古く、ヨーロッパには昔からあった病気ですが、日本では江戸時代まではなかったとされています。

 

「帝王病」と言われたこともあり、以前は富裕層の病気でした。飽食の時代の今は一般的な病気になりなしたが、痛風の有病率に関する正確な報告はほとんどありません。少数の調査からは、日本人男性の約60人に1人が痛風を発症すると言われています。

痛風という病気は、血液中の尿酸が過剰になり、尿酸の結晶が関節にたまって強い炎症がおき、激しい痛みの発作が起こります。

 

近年の食習慣や生活習慣の変化に伴い、痛風患者の若年化がすすみ30歳代の男性が最も多くなっています。今回、在宅勤務中に発作を起こしたのは、いずれも30歳代男性です。

 

痛風発作を起こす潜在的な因子であり、原因でもある高尿酸血症は成人男性では約2割~3割いると報告されており、高血圧、糖尿病、脂質異常症と合わせて国民病となっています。その③に続く。

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