年齢によっても尿潜血陽性の場合の更なる検査の方法は異なってきます。

 

40歳未満では尿路系の悪性腫瘍の可能性は低いので、IgA腎症、多発性嚢胞腎、基底膜菲薄化症候群(家族性の良性血尿)、などを考え家族歴や画像検査などを勧めます。また、血管の構造異常によるナットクラッカー現象なども認められます。

 

40歳以上の血尿単独の場合は、尿路系の悪性腫瘍を最初に鑑別します。また、他の疾患での薬によることもあります。さらに男性の場合は前立腺の炎症によっても血尿がでるケースもあるので、症状の問診や既往歴、過去の健診データなども重要になります。その⑥に続く。

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