機能性ディスペプシアの中には、慢性胃炎と混同されているケースが多いと言われています。そのため、漫然と胃薬のみ投与されているものの良くならない。経過観察のみを続けられることになります。
機能性ディスペプシアは「胃に炎症がないにもかかわらず症状がある患者さん」。
慢性胃炎は「胃に組織学的な炎症があり症状がある、または症状がないも胃カメラやバリウム検査にて発赤、浮腫や凸凹が目立つ患者さん」と本来異なる病気なのです。
この2つには共通な治療もありますが、機能性ディスペプシア独自の治療ももちろん存在します。
胃炎の治療だけでは、機能性ディスペプシアの患者さんは良くならないのです。その③に続く。