昨日、書いた医療関係者の感染がないこと、人から人への感染がないことは、非常に重要です。

 

“サーズ”の流行の中心は院内感染であり、医療関係者に罹患が多かったのが特徴です。

「スーパースプレッディング事例」と呼ばれる、ひとりの患者から多数の感染を引き起こしたケースも確認されていますが、感染の中心は医療関係者であったことを考えると、今回の新型コロナウイルスは“サーズ”のウイルスとは少し毛色が違うようです。

 

“サーズ”の際は中国政府の情報開示が遅く、WHOの介入が遅れたため感染が拡大した経緯がありますが、今回は新型コロナウイルス確認後1週間でWHOも介入を始めたことも大きな違いです。公衆衛生的にWHOを上回る研究機関はありません。

 

現時点では“サーズ”のようなら非常に高い致死率には至っていない点は少し安心できます。(今後、感染拡大やウイルスが変異した場合はわかりませんが・・・)

その④に続く。

                      みんなの内科クリニック人形町・水天宮