厳しいタンパク質制限で体重当たり0.2-0.4 g/Kgを推奨している先生方もいらっしゃいます。
ただ、ここまで厳しくしたからと言って、0.6-0.8 g/Kgと有意に差があるとは考えられておりません。
さらに、低タンパク食を行うと、必要なカロリーも足りなくなることがしばしば起こります。
カロリー不足は腎臓にとってダメージになり、また筋肉量の減少や免疫力の低下を招きます。
そのため、必要なカロリーを摂ることが大事になります。
そのためには、油を使った料理(揚げ物など)を多くしたり、炭水化物を多くしたりします。
それが脂質異常症や糖尿病などで難しい場合は補食、いわゆる“おやつ”としてビスケットやお煎餅などで補ったりもします。
食事療法は生活スタイルによっても指導方法が変わってきます。
今回の話は基本となる部分の話しであり、細かい個人毎のカスタマイズにはかかりつけ医や栄養士の方との面談をして対応していくことが大事です。
個別な状況の話しは機会をみて書きたいと思っております。