もし、これを英訳するとしたら何がピッタリくるのでしょうか?

日本語のことわざに対応する英語(またはその逆)には、なかなか興味深いものがあります。

 

有名なところでは、

人の噂も七十五日 

→(例)A wonder lasts but nine days.

 

「海外では9日しか続かないって、日本人は執念深いってことなのかしら…。」

たしか高校2年の英語の授業で、隣の席の女子にそう話しかけられ、ハッとしたのを覚えています。

当時、英語すら暗記科目と化していた自分が少し恥ずかしく思われ、ことばの背景まで考えが及ぶ彼女の柔らかい思考に感心しました。

 

Everybody's business is nobody's business. 

→(例)連帯責任は無責任

 

古くは、ある政治学者が彼の著作の中で引用していたのを読んだ記憶がありますが、これなどは、最近の政治家を見ていても変わっていないと思わざるを得ません(政治ネタは控えた方がよいとアドバイスをくれる友人がいるので、これ以上深入りしません)。

自己責任ということばは時に便利なためよく使われますが、人ごとと思えば犯人捜しにばかり目が行き、いざ自分が当事者または関係者となると責任を逃れようとする(あいまいにしようとする)のが、日本人の特性の一つなんでしょうかね。

 

Pity is akin to love. 

→(例)憐れみは恋の始まり

 

「かあいそうだたほれたってことよ」(可哀想だとは惚れたってことよ)

漱石が『三四郎』の中で佐々木与次郎に言わせた名訳の方が有名と思われます。

人生訓でもなんでもないですが、与次郎の訳がこの上なく気に入っています。

 

さて、明日2月3日は節分です。

節分といえば鬼。

鬼といえば鬼滅の刃ということで、早速明日「鬼滅の刃 《絆の奇跡、そして柱稽古へ》」を観に行きます。

 

「あとでいいや」と先延ばしにすると、見逃したりして後悔することもあるんで…。