第4話「好きなこと」

 私ふぁんた、小さなころからサッカーをやっていました。兄の影響でサッカーを始めたのですが、小学校のチームは、それはそれは厳しく…。今ではあり得ないような怒号が飛び交い、頭をはたかれたり、キックをくらったりは日常でした。

 

 サッカー自体は平日の放課後もよくやっていたし、嫌いではなかったのですが、週末のサッカーに行くのはあまり好きではありませんでした。朝早く起きて、練習や試合に行くのに、行ったら怒られてばかり。怒られないようにプレーするのがとても嫌でした。

 

 中学はクラブチームではなく部活動を選びました。サッカー部は部員が少なく、顧問の先生も特別支援学級の先生だったので忙しく、OBがコーチをやってくれていました。中学は自由に、好きなようにプレーできたのでとても楽しかったです。自由度が増すと、どんどんいろいろなことを試したくなり、プレーの幅が広がっていったように思います。2年生の頃、腰を痛めてしまい、1年ほどサッカーができない状態が続きました。しかし、何とか復帰し、3年生のときはキャプテンをやりました。いい経験です。背番号は10番をつけていました。

 

 高校に入ると部員は100人ほど。運よく1年生の頃から大会メンバーの20人には選ばれていました。でも、先輩は少し怖かったので遠慮がちではありました。高校では、自由なプレーに加え、フィジカルが鍛えられてきたので、やりたいことがよりできるようになったと思います。みんなで真剣にサッカーをすることも楽しかったし、試合に勝つことも楽しかったです。試合に出られない先輩も、Cチームで上手くいかない友達も、みんなそれぞれが一生懸命やっていたし、誰とでも一緒にプレーするのはとても楽しかったです。全国大会に出るほどの強豪とまではいきませんでしたが、そこそこいい実力のチームでした。3年生の頃は10番をつけさせてもらっていました。すごく好きなんです。10番。

 

 大学でもサッカーを続けました。この頃は一番充実していたかもしれません。その話はまた次回・・・。