・フリースクール

・主体的・対話的で深い学びの指標

・学びの多様化学校(不登校対策)

・先進的な授業改善を実施している全国の先進校の効果的な取り組みを市内に啓発

 

 

・フリースクールについて、在籍は地域の小学校になるので普段の子どもの学び、生活の様子の情報の共有が必要ではないでしょうか。

現在、出席扱いのフリースクール17施設と学校は定期的に連絡しているのでしょうか。放課後デイサービスで療育計画を作成する際に事業者、子ども・保護者、学校で面談があります。児童生徒と関わるフリースクール事業者も含め、半年に1回程度、4者面談など実施し、在学生として情報を共有する必要があると思いますがご見解をお聞かせ下さい。

 

教育長答弁

令和元年の文科省の「不登校児童生徒への支援の在り方について」の通知において、「保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること」等の規定がされております。そのため、本市では令和元年度から他市に先駆けて、不登校児童生徒がフリースクール等の学校外の民間施設において活動を行った場合は、フリースクール等と学校とが、不登校児童生徒の活動報告等を共有したうえで、校長が出席扱いとすることを判断しております。
フリースクールなどにおける児童生徒の状況を学校が把握することは大切であると考えておりますが、フリースクールを運営する団体・組織は多種多様であり、活動状況も様々であることから、面談等は、画一的に設定するのではなく、学校が保護者や本人と相談しながら必要に応じて実施するものであると考えております。
 

 

 

 

・あまっ子ステップ・アップ調査事業では学力と生活実態の状況把握があります。昨今、主体的・対話的で深い学びが推奨されますので、指標が必要に思いますがご見解をお聞かせ下さい。

 

教育長答弁

あまっ子ステップ・アップ調査は、児童生徒の学力や生活実態の状況を経年比較することで、成果と課題を把握し、指導の充実や学力向上に向けた取組の改善を図ることを目的に実施しております。
議員ご指摘の、主体的・対話的で深い学びの観点においては、質問紙調査における、「授業では、話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができている。」や、「調べたことをパソコンを使ってまとめたり、発表したりすることができる。」という質問に着目し、肯定的に回答した児童生徒の割合が、増加傾向にあることから各学校での授業改善が図られていると考えております。
今後も児童生徒の学力と生活実態の相関関係に着目して分析し、本市の子どもたちの現状を的確に把握することによって、学力向上施策に活かしてまいります。
 

 

 

 

・学びの多様化学校ですが、ある都道府県では100人の定員に2名の生徒しか登校していない事例があるとお聞きしています。場所が変わっただけでは、そこでも不登校になるのではないでしょうか。

そこで学びの多様化学校は、設置目的に主体的・対話的で深い学びの実践を、すべての学校で実現するフラッグシップとありますので、探求型で子どもたち自身がルールや授業内容を決める「きのくに子どもの村学園」をモデルにした学校にしていただけないでしょうか。市長のお考えをお聞かせ下さい。

 

教育長答弁

「きのくに子どもの村学園」は、寮生活を主とする私立学校であり、自己決定や体験学習等を原則とする特色ある教育を行っていることで知られております。
現在、学習指導要領や生徒指導提要の中でも、「主体的・対話的で深い学び」や「自己決定の場の提供」について示されており、本市の学びの多様化学校設置基本方針(素案)においても、こどもの「意思決定」を尊重し、個々に応じたライフデザインを描ける生徒を育てることを、学校づくりの視点の一つとして考えております。
今後、本市の学びの多様化学校の設置に向けて、様々な先行事例や特色のある学校の取組を調査、研究し、教育課程や支援体制等について検討してまいります

 

要望

学びの多様化学校については、公立私立問わず。他市から実績のある方を校長に依頼することもご検討いただくよう要望します。

 

 

・授業力向上支援事業ですが、主体的・対話的で深い学びの実現に向け、先進的な授業改善を実施している全国の先進校を視察し、効果的な取り組みを自校及び市内に啓発するとあります。尼崎市内の学校でも先進的に取り組んでおられる事例も聞いておりますが、しっかり市全校に情報内共有できているのでしょうか。また、教育基本法で学校運営は校長権限が重要視されていると承知しておりますが、校長会などで学校間の意見交換が活発におこなわれ、主体的・対話的で深い学びについて事例を検証し、ブラッシュアップされ共有し実践される仕組みはあるのでしょうか。

 

教育長答弁

教職員が、校内研究のあり方や、主体的・対話的で深い学びに基づく授業改善等、先進的に取り組んでいる学校を視察した際には、その取組の効果や課題等について校内で伝達研修を行い、自校の実情に応じた取り入れ方等を検討しております。
また、市内の各教科担教員により組織されている教科研究部会において、その年度に先進的な取組を研究した内容や先進地域短期派遣の教職員が視察で得た成果をあげている事例を教育委員会主催により毎年この時期に全校で情報共有を図ることにより、市内全体での教科指導の充実に努めております。
更に、管理職対象に、ハンドブック「よりよい授業をめざして」を活用した主体的・対話的で深い学びの実現に向けた研修会を実施するとともに、指導主事による授業力向上・学力保証推進チーム訪問において、学力向上にかかる取組の状況を確認し、より効果的な取組となるための指導助言を行う際に、先進校視察で得た成果をあげている事例として紹介することで実践を促しております。