これは自分のための吐き出しです。(長文)




母は祖母(母の母)が亡くなったショックで全く眠れなくなった。


眠れず食べれず一か月で10キロ体重が減ったそうだ。


父に言っても冷たく突き放されるだけで相手にもしてくれなかったと言っていた。


そして、一か月後大量服薬をして自殺未遂をした。


それから統合失調症と診断され、その後も自殺未遂を繰り返してきた。


私と妹はそれからずっと包丁と薬をせっせと隠すのが日常だった。


常にお母さんが自殺をしちゃうかもという不安と、殺されるかもしれないという恐怖で


毎日生きた心地がしなかった。


小学5年か6年の時、母は包丁で私と父を刺そうとしたことがある。


包丁で追いかけられ、本当に危ないって時に妹が機転をきかせて母のところへ向い、


痛いっと切られたふりの演技をして、母はハッと我にかえった。


今ではそんなこともあったねーと母と私と妹の中で笑い話しになっているし、


ちゃんと服薬出来ていればそんなことは起きない。


分かってはいる、頭では分かってはいても、その時の母の鬼のような殺気立った顔は


なかなか頭から離れてくれない。


その後同じ空間にいるのも怖いし、眠っている時に何かされるかもと


怖くて熟睡できなくなってしまった。


実際寝ていたら、あまりの異様な気配に気付き、目を開けると私の顔から


数センチ離れたところで母が異様な微笑みを浮かべて私をじーと見ていたことがある。


可愛かったから見てたのよ~~と言っていたが、あまりに顔が近いし、


異様だしで恐ろしくて恐ろしくて仕方なかった。


ずっと心理的な恐怖と、現実的に夜中でもなんでも騒いだり、起こされたりで


本当に寝かせてもらえなかった。


今は一階と二階で別に住んでいるので安心して眠れる。


話しは戻るが、それよりも私がショックだったのは母が私と父を刺そうとしたその日の夜


父は母と私と妹を家に残し、何をされるか分からないと言って


一人でホテルに泊まりに行ってしまった。


残された私と妹は茫然とした。幼いながらあんまりだと思った。


その日は恐怖と妹が心配で一睡も出来なかった。


その前から父の人格は軽蔑していたが、もう二度と父のことを父と思うことはよそうと思った。


そして、父は金銭的にも私達を苦しめた。


母は病気で食事を作るどころではないし、金銭の管理も出来ないから


父が全てのお金を握っていた。


私達はまず、食べるものが無かった。よく倒れていたな。


父の機嫌によって、お金をぽんと貰える時もあれば、土下座をして泣いてお願いしないと


お金を貰えない時も多々あった。


お腹が空きました、制服を買わなければなりません、学校に行く交通費を下さい


と泣きながら土下座をしたことを覚えている。


そんな私の姿を父は薄ら笑ってお前はきちがいの娘だからそんなものは必要ない。


何をやっても将来どうせきちがいになる。と言った。


何度も何度もお願いしてもったいぶってやっと、何とか生きていけるお金だけを渡す。


お金が無かったわけではない。ただただ私達が困って、飢えているのをざまあみろというように


蔑んで、服従させて喜んでいた。


子供は無力だ。


いつしか父にお願いするのに嫌気がさしてきて、こんな歪つなシステムが出来上がった。


父が家に帰って来る。父は自分の部屋の机の上に財布を置く。そしてお風呂に入る。


このお風呂に入っている時だけ父の部屋と財布がフリーになる。


その時に私は母、私、妹と次の日必要なぎりぎりのお金を財布からとる。


もちろんこんなことはしたくない。が、父に泣いてすがるのはもうごめんだった。


父はもちろん気付いていた。


そして、私達のことを泥棒と罵った。


父方の親戚や、学校に娘が財布からお金を盗んで困っていると嬉々として言っていた。


因みにこの財布の中のお金も、私達に渡すお金も全て母の資産だ。


父は母が病気になってから、一切自分の収入や貯金を使ったことはない。


私は当時から知っていた。


母は一人も自分の身内がいなかったので、父は独裁者のように私達を経済的にも


精神的にも抑えつけ、支配した。


まわりは事情を知らない。今も知らない。


父は自分は母の病気の面倒をみて、子供の面倒をみて、仕事も頑張って経済的にも全部


自分が負担して皆俺におんぶにだっこで大変なんだよと装っていた。






私は完璧に父を憎み、疲れ果て、学校へ行かなくなった。


妹は完璧に道化師のように過剰に父を持ち上げ、機嫌をとっていた。生きるための悲しい術だ。


母はひたすら可哀想だった。助けてあげられなかったという思いがある。





母も父も私も妹も、皆それぞれの立場でそれぞれに辛かった、分かっている。


もう過ぎたこと 今は幸せだ。


それなのに、未だに気持ちに解決出来ない自分のことが許せない。




姉 やすこ