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「事実は小説よりも奇なり」ということが時々言われますが、今話題のイスラム国とアメリカとの関係にもこれは当てはまるかもしれません。
ヒントになるのは、本日(平成26年9月30日)のNHKの報道です。以下はその一部の抜粋です。
リンク先はNHKの報道
アメリカ国防総省は、イスラム過激派組織「イスラム国」の壊滅を目指す軍事作戦は長期的なものになるとしたうえで、空爆だけでなく地上で「イスラム国」との戦闘に当たるシリアの穏健派の反政府勢力への支援を拡大する必要性を強調しました。(中略)シリアでの作戦を巡ってオバマ大統領は、アメリカ軍の大規模な地上部隊を派遣する考えは否定していますが、地上で「イスラム国」との戦闘に当たるシリアの穏健派の反政府勢力およそ5000人を今後サウジアラビアで訓練する予定です。
『「イスラム国」との戦闘に当たる穏健派』とは、言葉をもてあそぶのもいい加減にしろといいたくはなりませんか。政府を武力で転覆しようとしているわけですから、過激派と呼ぶべきだと思います。
この報道から透けて見えてくるのは、実はイスラム国を叩くという建前を利用して、シリアのアサド政権を倒すことが、アメリカの真の狙いではないかということです。
ところで、公開されたジェームズ・フォーリー氏等の処刑ビデオですが、やらせではないかとの疑いが持たれているのはご存知でしょうか。
そんな話を持ち出すと、よく出てくる陰謀論に引っかかっているのではないかと言われそうですが、このやらせ疑惑については、イギリスを代表する新聞であるデイリーテレグラフも実は取り上げています。
リンク先はデイリーテレグラフの記事
International Business Times も、処刑がやらせである6つの理由というのを取り上げています。
リンク先はInternational Business Times の記事
ここで取り上げられているのは、①ナイフでのどを最低6回掻き切っているのに血が吹き出ないのはおかしいのではないか、②残忍さで知られるイスラム国側が肝心の首の切断場面を動画で見せないのはおかしいのではないか、③殺害を正当化するのにコーランの引用が行われるのが通例なのになぜないのか、④画像の画質が良すぎる上に複数のカメラで撮影してプロの編集がなされているというのは不自然ではないか、⑤砂漠にいるはずなのに黒装束でマスクをしている男の服も靴も砂や埃で汚れていないのはおかしいのではないか、⑥息子の首を切り落とされて24時間も経っていないのに、両親が笑みを浮かべてマスコミの前に登場するとは異常ではないか、というものです。
他にもいろいろと疑惑が浮かぶ映像で、こんな動画を簡単に信用するのはどうなのかと思うわけですが、当のアメリカ政府はいち早くこの動画を本物だと認定して、イスラム国への攻撃をする決定を下しました。ということは、アメリカ政府とイスラム国は表面的には敵対しているように見えながら、実は裏でつながっているのではないかとも考えられるわけです。
そもそも、イスラム国が自らの存続を最優先して行動するとすれば、アメリカ人の処刑の公開などという愚かなことは恐らくしないのではないかとも思うわけです。サダム・フセインがどう倒されたかをよく知っているはずの彼らが、世界最強の軍事力を誇るアメリカを挑発することを進んでやるとも、私にはどうも考えられないわけです。
私にはまだ全体像が見えておらずもやもや感が漂いますが、裏では予想外の謀略が動いていると考えるのが合理的なのではないでしょうか。
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