入院4日目
(術後3日目)
午後から消化器内科の
主治医が来てくれて
採血の
炎症の値も大丈夫で
脾臓も予定通り6割
きっちり詰めていることを
CT画像で確認してきた
と言われました。
放射線科の先生のお名前を聞いて
「長い時間をかけて申し訳なくて
私だったら投げ出しちゃいそうだけど
先生ってすごいです」って
伝えました
「血管の蛇行とかがあり
長時間お疲れ様でした」と
しぶといですからね私
「予定より早く帰れますか?」
調子こいて聞いたら
「抗生剤の点滴を5日間するので
無理しょ」と主治医
「元気だから早く帰れるかなと思って」私
笑いながら
「予定通りで」主治医
わたしこの先生のこういうところ
好きかも…笑
処置前に会ったときは
気持ちのゆとりがなかったけど
今なら伝えられるかも
「先日の肝生検のことを聞いたときから
ずっと考えていたんですが
もし私が亡くなった後でも良ければ肝臓を調べることもできるならそうしてください」
「6年間治療をしていて何か恩返しがしたいけれど方法が分からないし…」
その言葉を言ったら
同時に涙も出て
「この話をするといつも泣けてくるんでごめんなさい」と言うと
主治医は
「大変ありがたい申し出ですが
今する話じゃないからね」と
「乳がんの治療薬はこれからも
新しいのが出る可能性があるし」
「確かにそうなんですが
今の気持ちを伝えておきたかったので
もしかしておばあちゃんになっているかも」私
「そうだね」と主治医
泣きながらでも伝えたかった…
恩返しがしたいことを
今の気持ちは言えた…
今じゃないと言えない気がしたから
色々なタイプの先生はいるけど
なかなか本当の気持ちを伝えるのは
難しいことがある
消化器内科の主治医とは
6月に初めて会い
5回ほど短時間しか
会っていないのですが
この先生はきっと話しても大丈夫と
何故かは分かりませんが
直感で決めました
先のことは分からない
それに
相手はお医者さま
プロ意識で動じないように
訓練されているだろうけれど
私はこの先生の勉強熱心で
少し人間味を感じるところが
好きなんだと思う
それともう一つ
術後の翌日のこと
昼過ぎに昨日のお掃除の
おばあちゃんが来て
モップかけの他に
ベッドサイドの床は
かがんで拭いてくれていて
「膝や腰大丈夫ですか?」
って聞いたら
「健康なんですよ」
「何より幸せなことです」
「昨日頑張ってって言っていただいて
力をいただきました」
「私が代わりたいくらいよ」
「家の娘くらいのお年だと思うから」
「お母さん心配していると思うわ」
「私の娘は厳しい」
「こちらは優しい娘さん」
「そんなことないんです」
実は私…
母には厳しい娘
「私の母は世間体ばかり気にする人なんで疲れます」
「私も!年代なのよ」
「娘にも言われる」
「お大事してね」
「良くなるからね」
と言い
「ありがとね、優しい娘さん」
って…
なんとなく
私の母へのわだかまりが
弱まった
代弁してくれたのかな
こちらこそありがとう
母に電話した
「無事終わったよ」と
「心配してたから」と言われ
「だったら電話でもしてくればいいよ」
と言いました。
そんな時代を生きてきたんだな
価値観なんて合うはずないね
一瞬だけでも
この時代の同じ時間を
共に過ごすことが
偶然なのか?
はっきり分からないけれど
時々運命みたいなのを
感じることがある
何故だろう
入院中は1人の時間がたくさんある
また少し考えてみよう
今日も
ありがとう