2024年2月26日(月)



人間の三大欲求とは

食欲、睡眠欲、性欲。



老人になると

睡眠は無制限に享受できるので

睡眠欲に関しては

問題ないわけで…



いちばん厄介なのは

食欲だと、

私は思います。



胃ろうの父は

食べる事に異常な執着があります。



一日中

食べる事を考えているのでは?



と思うほど


「腹減った〜

   腹減った〜

   何か食わせろ!」



と、母に詰め寄ります。



母は

とうの昔に匙を投げており、


今は父に対して

最低限の介護はしますが


優しく父をなだめる事は

していません。



母も以前は



誤嚥性肺炎の危険があるから

固形物は食べられないんだよと

何度も父に説明していました。



でも


言っても言っても

片っ端から忘れてしまい


「何故、食べさせない!

 俺は元気なのに

 何故?飯をくれないんだ!

 お前はいいよな、

 何でも食べられて!

 お前は

 食事の用意が面倒だから

 俺に飯をよこさないんだろ!」


と悪態をつく父に

母はもう説明する気を

失っております。



私だって、

今まで何度

父に胃ろうのメリットと

誤嚥性肺炎の危険性を

説明した事でしょう!!



その時は

父も

分かったような顔するんですよ。



でも

舌の根も乾かないうちに

父は



「俺は今日、 

 何にも食べていない」


と不満を言い出し

何か食べさせろと

要求してくるんです。



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



母の話によると

最近の父は

怒りを露わにするようになり



恐ろしい形相で


「何か食わせろ!」と

怒鳴ってくるんですって💦



父のその怒声に

母は全身が凍りつき

鼓動が速くなり

めまいがして

気持ち悪くなってしまうんです。



気分がすぐれない日が続いた母は、

内科で診察を受けました。



診察の結果は



介護ストレスから来る

自律神経失調症との事でした。



父の訪問医療の主治医は、



母に


「もう、いいんじゃないですか?

 お父さんが

 そこまで食に執着するなら

 好きな物

 食べさせてあげても  

 いいんじゃないですか?」


と言ったそうです。



はい、そしてそれは

父の最期を早める行為。



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



母は言います。


✴︎食べたい物も食べさせず

 苦悩したまま逝かせるのが良いのか


✴︎胃ろうを外し

 好きな物を食べさせ、

 父を満足させ、

 あっという間に誤嚥性肺炎で

 逝かせるのが良いのか


どちらが父の為なのか

分からないと。



そして

母はこうも言います。


食べたいと言うお父さんに

望むまま

好きなように食べ物を与え

その結果

お父さんが亡くなってしまったら


そのあとずっと罪悪感で

苦しむのは妻の私よ、と。



本当に難しい問題です。



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



さて、

夫の両親の方どうか?

と言うと



夫の両親は傍目には

平穏な毎日を送っています。


しかし実情は…  


93才の義母は

こんな毎日は耐えられない!

死にたい!と訴えてくるし


98才の義父は一日中

ボンヤリしているだけ。


義父はボケてますが

胃腸は元気で何でも食べられます。

私はそれだけでも

幸せだと思うのですけどね。



腸閉塞から回復した義母は

お腹が回復すると

早速

自分の好きな物を食べます。



私の父に比べると

義父も義母も幸せだと思う。



だって

食べられるんですもの…



不満ばかりの義母に私は言いたい。


「私の父より

   食べられる貴女は

   まだ幸せですよ」と。



クローバークローバークローバークローバークローバー



今回、義母の好きな

桜餅をサ高住に持って行きました。



義母のお好みは

道明寺的なつぶつぶの餅ではなく

うすいクレープ状の桜餅🌸



桜餅を持って行ったら

子供みたいに素直に喜んでくれて



あー!

やっぱりスーパーで買う桜餅とは

一味も二味も違うね。


美味しい、美味しいと

何度も言うの。



お茶を淹れて

4人で仲良く桜餅を食べました。



人間、

食べられるうちが華🍵