ハロウィンですね。

アイルランドのケルト人たちの行事が
こんな極東の日本で賑やかに
行われるとは、ケルト人たちも
思っても見なかったでしょうね😊




クローバークローバークローバークローバークローバークローバー



引っ越しで忙しく
すっかりご無沙汰していた
義両親に
1ヶ月ぶりに会って来ました。


サービス付き高齢者向け住宅に
入居して3ヶ月。


義両親の生活も
軌道に乗って来た頃かと
思いきや…

義母の不満が止まらない❗️



クローバークローバークローバークローバークローバークローバー



大腸癌の手術の後遺症で
小腸が癒着気味の義母は
時々、軽い腸閉塞を起こし


お腹の激痛に悶絶し、
腸の内容物を全部吐き出すという
凄まじい状態になるのですが、


1週間前に、
それをやってしまっていたそうで…


私達は、義両親からもサ高住からも
その連絡がなかったので
その事を今日まで知りませんでした。



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



義両親の部屋に入ると
ちょうど、施設の職員さんと義母が
ふたりで何やら話しているところでした。



職員さんが、
「じゃ、今日は、10滴で、
試してみましょうね。」


と、義母に言っています。



そして、私達の姿を見て
深くお辞儀をして、笑顔で
部屋を出て行きました。



義母は、職員さんが居なくなると
私達に向かって



「また、やっちゃったんだよ〜
お腹痛くて痛くて
ゲーゲー全部出して、

そこから4日間、何にも食べず
点滴だけで過ごして、
そしたら便秘になっちゃって 
全然出なくて…

それも辛くて下剤を貰ったんだけど

ここの人は、
毎日3滴の下剤を飲めって言うのよ。

でもね、
私の身体は3滴じゃ効かないの!

そんな事、自分の身体なんだから 
自分がいちばん良く知ってるの!

好きにやらして欲しい!

薬ぐらい、
自分で自由に飲みたいんだよ!

ここの人は、
ホントうるさくてやんなっちゃうよ!

今日は、下剤10滴飲むよ!」


と、お怒りモード、
顔も紅潮して興奮気味です。


お義父さんは、お風呂で
部屋に居ませんでした。



義母の興奮が徐々に収まってくると
今度は、嬉しそうに
私の手を取って


「良く来てくれたね〜
さ、さ、ここに座って」と
相好を崩します。


私の手を握って離しません。


しばらくして
義父がヘルパーさんに車椅子を
押して貰って
お風呂から戻ってきました。



義父、義母、夫、私の4人が
揃うと、


義母は、やおら
激しく不満を吐き出しました。



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



こんな自由の無いとこ、
居たくないんだよ!


薬だって自由に飲ませてくれない。


お腹痛くなったら点滴だけ。


お腹がちょっと良くなってきたら
お粥だけ。


おかずも何にも無いんだよ。


うちにいれば
自分でカレイでも煮て
すこーしお粥に混ぜて食べたり
出来るんだけど


ここでは、お粥だけ。


お粥を忘れられた時は、
ご飯にお湯を入れただけのもの
出されたんだよ!


これじゃお茶漬けじゃないか!って
思ったんだけど



文句も言えなくて…
まったく、本当にひどいもんだよ!



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



義母は、ここ何日間の不満が
溜まっていたと見えて
私達夫婦の顔を見て愚痴が
止まらなくなったみたいです。



私達は、黙って聞いていました。



すると、今度は
義母は義父に対しての
不満を口にし始めました。



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



お父さん、ボケてきたよ。


私にね、
そろそろ帰ろうよ、
なんて言うのよ。


帰るって?何処に帰るんだよ。
お父さんに言ってやったよ。


私たちに帰る家なんて無いの!


ここで死ぬの!


ここで死ねたらまだ本望だよ。


死ぬのは、ちっとも怖くない。
早く死にたいよ。


早く死なせて欲しいんだけど
そう上手いこといかないんだよ!


こんなボケたお父さんと
毎日喧嘩して、


訳わかんないこと言われて
嫌になっちゃうよ!


アタシは、ひとりで
ワンルームマンションにでも住んで
自由に生きたいんだよ!


お父さんに
「家出するつもりか?」
って聞かれたから


あーそうだよ!って言ってやったよ。



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



お義父さんは
黙って聞いています。


お義母さんの愚痴は
まだ止まりません。


お父さんたら、
「愛してるんだから
出て行かないでくれ」
なんて言うのよ。


アタシが
何処に出て行けるって言うのよ!


ここから出られないんだよ。


何処にも行けないんだよ。


お父さんたら
温泉にでも行きたいなぁ〜
なんて馬鹿なこと言ってるけど


車椅子乗った歩けない人が
どーやって温泉なんか
入れるのよ!


アタシは、歩けるのに
何処にも行かせて貰えないんだよ!



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



義母の止まらない不満に
夫が見るに見かねて



「オフクロ〜
今はさ、コロナで、みんな同じだよ。
行きたい所にも行けず
我慢してるんだよ。

だからさ、コロナが落ち着いたら
出掛けられるから
もうちょっと待ってよ。

それにさ、
オヤジと一緒に住みたいって
言ってたの、オフクロだよー」


夫のその言葉に
義母はうなずくと、

「分かってるんだよ」

と、答えました。



クローバークローバークローバークローバークローバークローバー




少しずつ落ち着いてきた義母に
お土産の果物を出して
ナイフで小さくカットしてあげました。

柿と梨。
それとパイナップル。


クローバークローバークローバークローバークローバークローバー



お義母さんに頼まれて
お金をおろしに近くのコンビニに
行きました。


カードを預かった時、


「暗証番号、知られちゃったね」
だって😱


お義母さんのお金、
盗らないから大丈夫ですよって
笑いながら答えたけど
不安なんだね、やっぱり。



コンビニから戻ったら
お義父さんとお義母さんが
何やらヒソヒソ話しています。



そして、
義母は、義父に
「話していいんだね?」


と、念を押してから
私達に、こう言い始めました。



お姉ちゃんが自分の家を
少し修繕して
他人に貸すことにしたんだって。


周旋屋さんにお願いしたら
もう4件も希望者が来て
割といい家賃で貸せるらしいんだよ。



駅から近いしガレージもあるし、
4LDKだから、
いい家賃が取れるんだって。



お姉ちゃん←(義姉の事です)
親の家に住んでて、
自分の家は他人に貸して
家賃取るなら、


アタシたちに
少し家賃払って貰いたいんだよね…


なのに、
お父さんたら


娘から家賃は取れないって言うんだよ。


アタシは、筋は通して貰いたい。
お父さんは、
お金に目がない人だったのに
ボケちゃって

オレは、もう金に興味無い
なんて言うんだよ!


(お義母さんが、
そう言うのを聞いて
私達は、驚きました)


お義父さんとお義母さんの意見が
以前と180度変わっていたのです。



クローバークローバークローバークローバークローバークローバー



両親から意見を求められた夫は、



「親にリフォーム代を出させて
親の家に住んでるんだから、
姉貴に家賃払って貰って良いと思うよ。

それにさ、オヤジ、
これからもオヤジ達
いくら金が必要になるか
分からないよ。

ここの施設代だって
馬鹿にならないし、

今は、なんとか回ってるけど
この先、分からないからね。
お金は大事だよ。」


と、答えました。



お義母さんは、

そーだよね、
お姉ちゃんから貰って良いよね


もう、あんな娘!
親不孝者!




と言って、
私の手を、握って
じっと私を見つめました。



続きます。