義母が、
サービス付き高齢者向け住宅の
デイサービスで
作成したカレンダー。


曜日によって色を変えて
塗り絵したんですって。


その色で一目で
スケジュールが分かる様に
管理してるの。
すごいわ、お義母さん。


綺麗に色鉛筆で塗った絵図。
繊細にグラデーションさせ
配色もセンスいいなぁ〜



クローバークローバークローバークローバークローバークローバー



2021年9月12日(日)

本日、義両親の入所している
サービス付き高齢者向け住宅に
義両親の顔を見に行ってきました。



今、私達は引越し作業中、
梱包真っ最です。



朝から片付けに
勤しんでおりましたが
さすがに疲れてきまして、



ふと、そーだ、
お義母さんのところに行って
顔見てこよーか、



片付けを一段落させる
理由にもなるしね、



変な動機付けですが、
引越し作業から
逃げ出したい気持ちも後押しして
義両親の居る施設に行ってきました。



クローバークローバークローバークローバークローバークローバー



偶然、
前回、訪問した時と同じく



義母はちょうど、
お風呂から上がってきた所でした。



義母は、
ホカホカと湯気を
全身にまといながら
部屋に戻ってきました。



嫌になっちゃうよ〜
ここはね、
お風呂に入る時も
監視されてるんだよ。



でもね、
今日の係のお姉さんは
話がわかる人でね、



お風呂ぐらい1人で入りたい
って言ったら、



じゃあ、
脱衣所で待っていますね
って言ってくれたの。



良かったよ〜
今日は、気兼ねなくひとりで
お風呂に入れたよ、



誰にも見張られないで
好きに身体洗って
好きに髪の毛も洗えたよ〜



って、義母は言いながら
居室の洗面所で
器用にドライヤーで髪を
乾かしながら、
私達に話しかけます。



そうなんだ〜



見守りって、義母みたいに 
しっかりしている人にとっては
過干渉。



最低限のプライバシーまで
侵害されるという事、



介護と尊厳の境界線。



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義父は、
私がお土産に持っていった肉まんを
美味しそうに無心で食べる。



以前に比べて
食欲が戻ってきたみたい。



更に、このサ高住に入所して、
義父は脚の機能が改善してきました。



やはり、妻と暮らすことで
前向きな気持ちになり、
リハビリにも精が出たのかしら?



驚いた事に
義父は、ひとりで車椅子を漕ぎ、
ひとりでトイレに行き、
時間はかかるけど
ひとりでリハパンを下ろし、
ひとりで用を足すことが
出来るようになっていました。



老健に居た頃は、
日増しに出来ることが減り、
トイレにひとりで行くことなんて
全く期待出来なかったのに…



というより
危ないから、ひとりで
トイレに行く事を禁じられ
足首にセンサーまで付けられ
自由を奪われていたのよ…🥲



更に、老健では
認知症も悪化していきました。



ところが、
ここ、サ高住に来て
目覚ましい改善なのです。



もちろん、
義父がお世話になっていた老健が
悪いわけではありません。



たまたま、相性が悪かったのかも
しれないし、



というより、
義両親の場合は、



"夫婦ふたりで暮らすこと"

が、義父の身体の機能を改善させる
最良の選択だったんだと思います。



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義母が運動不足だと言うので



散歩に連れ出す事にしました。



施設の方から  
なるべく短時間でお願いします、
と言われたけど、
外出を許可してくれました。



そうよね、
実際、未だコロナ禍。



この老人施設で
クラスターを起こすわけには
いきません、



20分で散歩から
帰ってきますとお約束しました。



クローバークローバークローバークローバークローバークローバー



義両親がこのサ高住に入所して、
今日で、ちょうど2ヶ月です。



義母が外出したのも
ちょうど2ヶ月ぶり。



義母は、
気持ち良さそうに
思いっきり外の空気を吸って



あー、やっと外に出られたよ!

外は、気持ちいいね〜

緑が、目に沁みるよ〜


と言い、


束縛から解き放たれた身体を
思いっきり伸ばしました。



そして、義母は
初めて使うシルバーカーを
なんなく器用に操作しながら



驚くほど速い速度で
さっさ、さっさと足を運びます。



私は、
義母のシルバーカーが

右左と変な方向に行かないように
前方のハンドルに手を添えて
一緒に歩きました。



公園のひぐらしの蝉の声に
義母は、


あれ?もう秋が来たんだね…


と一瞬立ち止まり
そう呟きました。



続きます。