引越しの荷造りをしていて

捨てるか否か

悩むものは多いけれど


自分自身の子供の頃の成績表。


これは、どうしたらいいものか悩む。



結局、捨てられず

アルバムを入れた段ボールの

隅っこにそっと忍ばせた。





クローバークローバークローバークローバークローバークローバー




父が交通事故に遭い、

脚の機能を失い、

階段や段差のある

一戸建ての家に住めなくなり 




両親が、やむなく

引越しをしたのが4年前。




それはそれは

本当に大変な作業でした。




いちばんのネックは母。




捨てたくない

捨てたくない


物に執着するんです。




もやもやもやもやもやもやもやもやもやもや




と言うよりも、

引越しすること自体を

拒絶し、




物理的に、父がその家では

生活出来ないのが明白なのに




いや、大丈夫。


お父さんには、

一階の自分の部屋に

居てもらえればいいの。



私が食事を運んであげるから、

大丈夫。



お父さんは、2階のリビングに、

来なくても大丈夫だから。




と、あり得ないことを

主張し続け、


引越しする事に

異常に抵抗した母でした。




待って!

父は、ペットじゃないのよ!

幽閉されてる人質じゃないのよ!



一室に父を閉じ込めて

食事だけ運んで来るなんて



そんな非人道的な事、

よくできるって言うよね!




と、私は 

母に食ってかかりました。




父は、

交通事故で歩けなくなったけど

それ以外は普通にできる人、




そんな人を

一室に閉じ込めるなんて!




私には、母が、

又、鬼のように見えたの。




もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや





今、思うと


母は、自分がそこまで酷いことを

言っていたという自覚が

無かったんだなぁって思う。



母は、とにかく



手塩にかけた家を、

大事に大事に手入れした家を、



手放したくなかったんだと思う。


ちっちゃな家よ。




でも、母にとっては

大事に磨き上げた家、

長年住み慣れた家、



そこを離れることが

生理的に嫌だったのね。




今なら分かる。



だって私も

引越ししたくないもの。



毎日、毎日、掃除した家。



手入れした庭。



目をつぶっても

何処に何があるか分かる、

知り尽くした家。




そこを離れようとしているの…



今、特に

離れる必然性も無いのに。




もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや




父が障害を負った為、

段差の無い家に

住み替える必要が出たのに



母は、あーだこーだと

引越ししないで済む方法を

私に提案してきた。




家の入り口に

車椅子用のスロープ作ったらどう?



階段が使えないなら

エレベーターつけたらどう?



あり得ません❗️

玄関も狭いし、 

スロープなんて無理!



エレベーター?

どんだけ豪邸なの?

こんな狭い家に

エレベーターなんて

現実的じゃないわよ!



娘の私は正論で

母の主張を跳ね除け、



強引に

マンションに引越しさせました。



父に人間らしい生活を

させてあげたかったから。




クローバークローバークローバークローバークローバークローバー




結局、

それで良かったの。




実家をリフォームして

今は、賃貸で人に貸しています。



何がしかの収入になっており

無駄にはなってないもの。


ただ、今住んでいるマンションも

賃貸なので家賃がかかっています。


マンションの方が、貸している家より

賃料が高いので、

毎月、差額分は出費となってます。


でも、父が生活するには

やむを得ない出費です。




クローバークローバークローバークローバークローバークローバー




今、母は

以前の家に関心が無いみたい。



あんなに執着していたのに



家、売れたら売りたいなぁ

なんて言っています。



そんなものなのよね、人間って。



手放したら

案外、さっぱりしちゃうのよね。




私も、そうなるかな…




引越しの段ボールに囲まれて


ぼんやりと


そう考えている私です。





続きます。