やっと晴れた!

今日は、父の転院の日。

40日ぶりに父に会えます。

彼方に富士山も見えた。


父が、救急車で運ばれ、
肺炎との診断で、
急遽、
入院となったのが7月10日。
予想外の肺炎での緊急入院。


驚きました。
そして、本当に不安でした。
父の身体は、真綿のように
繊細で、あっという間に
容体が変わるのです。



それから、40日経ちました。



有難いことに、
その40日間の入院の間に、
予定していた整形外科での
腰椎圧迫手術も無事に
受けることが出来ました。



父が入院していたのは、
急性期病院である為、
長くは、
入院させて貰えません。
転院は、致し方無いのですが、



今日、8月19日木曜日、
久しぶりに会った父の第一声は、



腰が痛いんだよ。
お尻も痛いし、
右脚全部が痛い、
右足のかかとまで痛い


と、まさかの苦痛の訴えでした。
坐骨神経痛?


もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや




聞いたら2〜3日前から
痛みが始まったらしい。


退院は決まっている事なので、
医師に、父の痛みは聞き入れて
貰えなかったのでしょう。



何故なら、ここは
急性期病院。
直る見込みのある方の
手術や治療をするところ、


治療できない老人の不具合は
原則、診てもらえません。



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや


父は、若い看護師さん
特に、若い女性の看護師さんが
大好きです。     


父も看護師さん達からも、
割と人気?があるようで


退院の際にも
ナースステーションの
看護師さん達が
皆さん、
廊下まで出て来て下さって


〇〇さーん、お元気で!

〇〇さーん、リハビリ頑張ってね!


と口々に励ましの言葉を
掛けてくれ、
ニコニコと微笑んでくれ、
手を振ってくれました。


父も嬉しそうに手を振って、
◇◇さん、ありがとうとか、
△△さん、世話になったね、
とか、皆さんの名前を
それぞれしっかり覚えて
挨拶しているのには
びっくりしました。




お世話になりました。


父の痛みは一旦なりをひそめた?
ようで、父も笑顔でお手振り。



クローバークローバークローバークローバークローバークローバー



介護タクシーの方に
車椅子を押してもらい
いよいよ、病院の外に出ます。



40日ぶりの娑婆の空気を
一瞬だけ吸って、
また、次の病院へ。



クローバークローバークローバークローバークローバークローバー



転院先のリハビリ病院は、
タクシーで10分ほどの距離です。


タクシーの運転手さんより
一足先に、
自分の車でリハビリ病院に
向かったはずの私は、
大きい道を通ったせいで、
朝の渋滞に巻き込まれ、
転院先に着くのが
タクシーよりも
遅くなってしまいました。


さすが、タクシーの運転手さん、
裏道を通ったとの事で、
道が空いており、
私が病院に着いた時には、
もう、帰るところでした。



父の姿もありません。



ロビーでは、
母がひとりで、大荷物と
格闘していました。



お父さん、
もう、病室へ連れて
行かれちゃったわよ。


えー、残念。
折角、久しぶりに会えたのに
もう少し、顔を見ていたかった🥲


痛い右脚のことも
どんな感じか
聞いてあげたかったのに…



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



その後、別室で
理学療法士さんと
主治医の先生と
病室担当の看護師さんとの
面談がありました。



改めて、
医師の口から出た


アシネトバクター菌


これには、
病院側も大変ピリピリしていて


この菌が、他の入院患者さんに
感染ったら大変なことになると、


医師は、顔をこわばらせて
要注意であることを
強調しておっしゃっていました。


菌、菌、菌


これにはホントに悩まされます。

父の居場所がどんどん
限られて行く不安。


菌があると、
制限される事が多いのです。



第二腰椎圧迫骨折
肺炎後廃用
陳旧性両下肢麻痺
頚椎症性脊髄症
慢性閉塞性肺疾患
高血圧症
慢性胃腸障害
慢性疼痛症候群
アシネトバクター(+)

これらが父についた病名

よくぞ、こんなに付けたもんです。


もやもやもやもやもやもや


腰背部痛
両下肢麻痺
全身性廃用性運動機能低下
日常生活動作障害

これらが父の体の症状


こんな症状の人が
短期間のリハビリで
自宅に戻れるくらい
回復するの?
ホントに?



医師の説明は、続きます。



リハビリ病院は、
最長でも3ヶ月しか居られない、

これは厳密な規則なんですって。


今日からリハビリ始めて
どんな様子か家族に伝える為
10日後に1回目の面談。


その次、1ヶ月半後、
どこまで回復したのか、
家族に伝える為、2回目の面談。



その2回目の面談時に、
今後の方向性を
決めるんですって。


今後の方向性とは、

①自宅に戻り、自宅介護を目指す。

もしくは、

②老健や有料老人ホームなどの
老人介護施設を探し始める。



クローバークローバークローバークローバークローバークローバー




母の思惑は、
完璧に外れました。



リハビリの成果がどうであれ
1ヶ月後には
父に家に帰ってきて貰う

と言っていた母ですが、


やはり、3ヶ月は
リハビリ病院に入院する事が
前提らしい。


個室入院で3ヶ月は、
大変な費用になります。


これで、リハビリの成果が出て、
本当に自宅に戻れるなら
3ヶ月入院も、
個室も致し方無いのですが、
他に選択肢が無いので…


これで又、
何処か施設を探さなくては
ならないとなると…


先が見えない不安で
いっぱいになる。




もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや




父の後ろ姿が
目に焼き付いて…

可哀想で…

88歳にもなって
毎日、痛い、痛いって
言いながら、

2時間も3時間も
リハビリさせられて

そんな努力しても
結局は、施設に入らなくては
ならなくなったら…

と思うと
やりきれない気持ちになります。


自宅に戻っても
老々介護という地獄の現実。


私が、両親を助けると言っても
日常生活で介護するのは
母の仕事となるのは必至。


母の負担を思うと
それも厳しい現実。



これから
どうなってしまうのだろう。


思案する私の横で
母は、いそいそと
父の入院に必要な物の
準備をしています。



テレビカードは足りてるかしら?

お父さん、テレビ好きだから
あと5枚くらい買っておこうかしら。

あ、そうだ!
電気髭剃りが無いわ、
買って来なくちゃ!


先生が、食べ物は何でも 
差し入れて下さってイイですよ
って、言ってたから
お父さんの好きな
おせんべいとキャラメルを
買って来なくちゃ!




続きます。